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自転車で通うモン・サン・ミッシェル 日中の混雑を避け、朝焼け・夕暮れの絶景に感動!

【↑画像説明】朝8時ころの風景

モン・サン・ミッシェルに一度は行きたいと思う方も多いのではないでしょうか。とはいえ簡単にアクセスできる場所ではありません。私自身もパリ旅行のついでに日帰りツアーに入ろうかと何度か悩んだこともありました。

そもそも、そんな遠くまで行く価値があるのか、疑問ですよね。モン・サン・ミッシェルに観光で訪れた方の中には、「行ってよかった」「素晴らしい思い出になった」と満足する方もいれば、「ただ疲れただけ」「期待外れだった」と感じる方も。他の世界遺産でもこうした意見の違いはよくあります。

今回は、自転車で巡るというプランをたてました。きっかけは数年前に見たVISAの会報誌で『サイクリングで探す自分だけの絶景』の記事を読んで、「サイクリングで世界遺産かぁ、きれいな写真を撮りたいなぁ⋯」と心の中で温めていた企画です。

予想通り自転車での散策は楽しい旅行になり、添付のような写真が撮れました。夕焼けや朝もやの素晴らしい景色に出会えたのも自転車でホテルから島まで何度か往復できた結果です。この感動的な景色を皆様にも味わっていただきたいので、交通機関の選び方、宿泊施設の選び方など、くわしく解説をいたします。

目次

パリから直行バス VS 列車+路線バス 

パリからモン・サン・ミッシェルへの移動手段として三つの方法があります。(1)直通バスでダイレクトに行く方法、(2)特急列車+路線バスの乗りで行く方法、(3)その他レンタカーで行く方法。ここでは(1)直行バスと(2)列車+バスの方法を紹介します。

(1)直行バス で行く方法

直行バスで行く メリット

  1. 乗り換えの不安がない
    バスツアーはパリからモン・サン・ミッシェルまで、乗り換えもなく直接向かうことができます。列車の乗り過ごしや、乗り換え場所で迷う不安がありません。到着地までバスで寝ていられるのも大きなメリットです。
  2. 乗り継ぎによる荷物の移動がないので、重い荷物がある方には安心です。
  3. ツアーガイドによる解説
    バスツアーにはガイドが同行することが多く、車中でモン・サン・ミッシェルに関する歴史や観光スポットの解説を聞きながら向かえるので、事前の知識がなくても観光を深く楽しめます。ただし英語ガイドに比べて日本語ガイドは割高になることがあります。
  4. 観光時間を調整しやすい
    多くのバスツアーでは、現地に到着する時間から出発まである程度決められています。観光時間があらかじめ決まっているため、食事時間や観光時間を自分で計画が立てやすいのも魅力です。

直行バスで行く デメリット

  1. 自由時間が制限される
    ツアーのスケジュールが決まっているため、個人旅行に比べて自由度が低く、気に入った場所で長時間滞在するのが難しいです。
  2. 移動時間が長い
    バスでの移動は片道約4〜5時間かかるため、少し疲れるかもしれません。列車と比べると移動時間が長めです。車窓の風景も高速道路なので変化が少ないです。座りっぱなしは苦手という方には向きません。
  3. 観光シーズンには混雑する
    バスツアーは観光シーズンには混雑し、出発時間、立ち寄り場所も同じようなところになります。移動途中のドライブインでのトイレ休憩や、道路状況も混み合う場合もあります。

(2)特急列車+路線バスの乗り継ぎ で行く方法

【↑画像説明】パリからレンヌまでノンストップで到着しました

列車+バスで行く メリット

  1. 移動時間が短縮できる
    パリからレンヌまでの特急列車は、約2時間で到着します。レンヌからの路線バスも1時間半程度です。乗り換え時間を含まない移動時間でみるとバスよりも短いので、座りっぱなしの疲れは軽減されます。
  2. 列車の快適さ
    TGV(フランス高速鉄道)は座席が広く、車内も快適なので、長時間の移動でもリラックスできます。トイレ設備や飲み物サービスもあり、バスに比べて快適な移動が可能です。私は車内で持ち込みのサンドイッチとコーヒーで朝食を食べながら移動しました。
  3. 景色を楽しめる
    TGVはフランスの田園風景を車窓から楽しめます。リラックスして美しい風景を見ることができるのは列車ならではの魅力です。
  4. レンヌでの自由時間
    レンヌで乗り換え時間があるため、その間に短い観光や食事を楽しむこともできます。移動の途中で休憩を挟みたい方にとっては、ちょうど良いタイミングです。レンヌは訪れる価値がある場所なので、レンヌでの1泊をおすすめします。

列車(TGV)+バスで行く、デメリット

  1. 乗り換えが必要
    TGVのレンヌを下車してモン・サン・ミッシェル行きの路線バスに乗り換えなければならないため、乗り換えに不安を感じることがあります。特に荷物が多いと、乗り換えの際に不便を感じます。
  2. バスの発車時間に合わせなければならない
    レンヌからモン・サン・ミッシェル行きの路線バスは、定期的に運行されていますが、時間に合わせて行動しなければならないため、スケジュールに余裕がないときに焦ることがあります。
  3. バス移動が長い
    レンヌからモン・サン・ミッシェルまでは路線バスで約1時間半。生活道路を使うので2時間かかることも。路線バスは村の中を走るバスなので、乗客の目的のバス停で頻繁に停車します。ただし見える景色が田舎の日常生活で私には楽しかったです。
  4. フランス語のバス案内では不安
    フランスでは英語が通じないとよく言われています。停留所のアナウンスもフランス語でした。私は事前に用意したメモ紙に「◯◯バス停で降りたい」と英語で書いて運転手に見せましたので、目的の停留所に到着した時にバスの運転手さんから声をかけてくれましたよ。この方法はバスのチケットを買う際もメモを見せて簡単に買えました。

結論 どっちがおすすめ?

私は『列車と路線バス』がおすすめです。直行バスに長時間もずっと座りっぱなしは辛いです。トイレなど車内を動くことができるのと、乗り換えで身体を動かせたことが快適と感じました。その選択をしたおかげで経由地のレンヌという街を知り、素晴らしい体験ができました。レンヌの紹介は別のブログで発信いたします。

モン・サン・ミッシェルでは、ぜひ宿泊を

日帰りではなく宿泊されることを強くおすすめします。泊まったから得られたメリットは大きかったです。

宿泊するメリット3選

【↑画像説明】一番人気のオムレツ屋さん「ラ・メール・プラール」日中は大行列でした。

1.ピーク時間を避けて観光できる

日帰りツアーバスで来られた場合、ほとんどのツアーが午前11時から15時頃の3〜4時間の滞在です。この時間帯は島内のどこも観光客で大混雑します。

ツアーバスを降りて最初に利用するシャトルバスは満員で数台見送ることになり、バスの乗車を諦めて40分かけて歩いて島に渡る方もいるほどの大行列です。島内観光のメインは修道院。入場予約を持っていても受付に行列です。次に皆さんお目当てのレストランも人で溢れています。

修道院やレストランの行列に並ぶ時間がもったいないので、私は日中の混雑時は島の外に出て自転車で散策していました。島の外のレストランではゆっくり食事ができて、料理の価格やメニュー内容も島内に比べて満足できるレベルでしたよ。

2.朝もやの景色、夕焼けをみる

【早朝】滞在することの一番のメリットは、朝もやに浮かぶモン・サン・ミッシェルを見れたこと。早朝にこの光景を見たときは言葉がないくらい美しさに感動しました。

朝もやは昼夜の気温差が多い時期の朝に、海面に水蒸気が発生してモン・サン・ミッシェルの周りに立ちこめるそうです。私が訪問したのは9月でしたが2日連続で朝もやに浮かぶモン・サン・ミッシェルを見ることができました。わりと高い確率でしたが、これもお天気次第です。

【夕暮れ】また夕焼けに照らされたモン・サン・ミッシェルを見るのも最高です。日没時間の30分前から、自分のベストスポットを探しましょう。桟橋の横に土手があり降りることができます。そこに座って日没時間から刻々と変化するモン・サン・ミッシェルをぼーっと見てました。これも至福の時間でした。

辺りが暗くなるとホテルに帰るのが心配ですよね。島と対岸をつなぐ無料シャトルバスは、始発:朝7時30分から、最終便:夜0時(24時)まで乗車できます。早朝や日没の後にモン・サン・ミッシェルの島内に入りたい方にも安心です。

日中はスリの危険もありますが、夜の島には宿泊客しかいないので安全と聞きました。ただし、暗い時間帯に対岸のホテルに戻るには川沿いには街灯がなくて本当に真っ暗です。道迷いや転倒事故に気をつけましょう。懐中電灯の持参が必須です。

3.サイクリングで自由に行動できる

【↑画像説明】h

宿泊して楽しく過ごすためには、一番のおすすめはレンタルサイクルです。私は宿泊したホテルで自転車を借りました。それを使って朝・日中・夜と何往復もしてモン・サン・ミッシェルの表情の変化を写真に収めることができて満足です。

また村の中を自転車で走り、放牧した羊の群れに遭遇したり、地元の料理が食べられるレストランで休憩したり、自転車があったおかげで行動範囲が広がりました。

もし、お泊りの宿で自転車を貸し出してない場合は、レンタサイクルを行っている施設もありますので調べてみてね。

4.その他

空いてる時間帯に島を歩くことができてたくさんの写真が撮れました。私が行った日には夕暮れの20時ころから、翌日のイベントのリハーサルが行われていて、島の岩肌にプロジェクションマッピングが映し出されてきれいでした。

日の出、日の入り

日の出(CET/CEST)日の入り(CET/CEST)
1月8:45 (CET)17:30
2月8:10 (CET)18:10
3月7:20 (3月末からCEST)19:00 (3月末から20:00)
4月7:00 (CEST)20:50
5月6:15 (CEST)21:30
6月5:55 (CEST)22:00
7月6:10 (CEST)21:50
8月6:50 (CEST)21:00
9月7:30 (CEST)19:50
10月7:10 (10月末からCET)18:50 (10月末から17:50)
11月7:55 (CET)17:15
12月8:25 (CET)17:00

CET(Central European Time)中央ヨーロッパ時間冬時間 CEST(Central European Summer Time)中央ヨーロッパの夏時間

対岸のホテル

ホテル探しはbooking.comサイトを使っています。(1)booking.comの検索画面に「モンサンミッシェル」と入力する。(2)「地図で見る」を開く。(3)目的地からの距離と金額で判断する。

私の宿泊場所は島内ではなく対岸と決めていたので、地図で確認するとボーヴォワール地区がモン・サン・ミッシェルにまあまあ近いとわかりました。もっと近いところもありますが宿泊料金と利用客のクチコミを読みながらホテルを探していきます。

私はボーヴォワール地区のホテルローズに決めました。モン・サン・ミッシェルまで約3.5km、自転車で20分程度でした。私が宿泊したホテル「ローズ」のオーナーさんは親切で、私が気になっていた自転車をこのホテルで借りることができたので、安心して過ごすことができました。

レストラン

レストラン探しにはGoogle Mapsが便利です。(1)Mapsの検索に「モンサンミッシェル+ホテルローズ」と入力する。(2)「ホテルローズ」の位置がわかれば地図を拡大する。(3)地図上で近隣のレストランマークを見つける。(4)レストラン行ってみる。店内の雰囲気とメニュー内容が良ければ入店します。

私が利用したレストランは「Bistro du mont」価格も安くて美味しかったです。

まとめ

モン・サン・ミッシェルを訪れたいけれど、バスツアーが候補という方は、自分で移動することに不安に感じる方もかもしれません。でも、少し勇気を出して、列車と路線バスを組み合わせた移動に挑戦してみる価値は大いにあります。列車の車窓から見える景色は、フランスの田舎の美しい風景が広がり、まるで映画のワンシーンのようです。

宿泊することで、モン・サン・ミッシェルの混雑を避け満足のいく観光ができるでしょう。島までの移動には自転車レンタルを一押しですが、自転車が無理という方は、無料シャトルバスを使って早朝や夕方以降にも行ってみてくださいね。朝の美しい景色や夕焼けを堪能できます。

自分で計画を立てて、少しだけ冒険してみることで、ツアーでは味わえない特別な体験ができます。最初の一歩を踏み出すことで、きっと次回以降の旅行がもっと楽しく、自由に感じられるようになるはずです。思い切って、新しい旅行スタイルに挑戦してみませんか?

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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この記事を書いた人

こんにちはKIKOです。60歳まで猛烈に仕事人間だった私が、60歳にふらっと行った一人旅が面白く、自由旅行に目覚めました。
個人手配の海外旅行は知識不足でトラブルだらけ、鉄道の予約に苦しみ、買い物をすれば時にはボッタクリにあい、街ではスリの経験も、旅に行けば毎回、何かしらのピンチの連続です。あとで思い返すとトラブルこそ笑える楽しい思い出です。私の失敗も含め旅の情報をブログで発信していきます。
旅行を趣味にして十数年になり、少しは旅慣れてきました。自由旅行の楽しさ、お得な航空券の探し方、自分にあったホテルの見つけ方、現地でのツアー選びなど、旅の魅力をお伝えできたら嬉しいです。旅行を通して元気でワクワクするシニアライフを目指します。

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