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【関西万博】混雑で諦めていた中国館、意外とスムーズ!歴史と技術に感動した万博体験

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個人の感想

いつ通っても長蛇の列で入場をためらっていた中国館。今回は夜に通りかかった際、120人ほどの列でしたが思い切って並んでみたら、意外にも列はスムーズに進み、11分ほどで入館できました。

中に入ると、館内は広々としており、貴重な文化財のレプリカや歴史を伝える映像が印象的でした。派手さはありませんが、展示の重厚さとスケールに圧倒され、中国の長い歴史と文化の偉大さを感じられる内容でした。

また、展示方法にも驚きがありました。ガラスケースがタッチパネルになっていて、触れると説明が表示されたり、魚の映像にタッチすると詳細情報が出たり、AIと対話できるコーナーまであります。
伝統と最新技術が融合した展示は、とても新鮮で見ごたえがありました。

中国についてさまざまなイメージを持つ方もいらっしゃると思いますが、このパビリオンではスケール感をいかした展示と先進テクノロジーを体験できます。ぜひ多くの方に訪れていただきたいと思います。

📌訪問情報まとめ

予約の有無:予約なし
訪問の時間帯:19:49頃
行列人数:約120人
待ち時間:約11分
見学時間:40分

目次

外観には5種類の書体で

古代中国の書物『竹簡(ちくかん)』をモチーフに金文(きんぶん)、篆書(てんしょ)、隷書(れいしょ)、行書(ぎょうしょ)、楷書(かいしょ)の5つの書体を用いて、漢詩などから119の文が刻まれているようです。

書体の参考

金文:地球ことば村
篆刻:典蔵台湾
隷書:観峯館
行書:ウィキペディア
楷書:国立故宮博物院
※※書体の出典リンクは上記から

三星堆の文化財(レプリカ)

三星堆遺跡とは

三星堆は約3000年前の中国・四川省にあり、中国の古代文明のナゾを秘めた遺跡。
大きな仮面や青銅の像が、「誰が何のために作ったのか?」と世界中の注目を集めています。

三星堆の「青銅神木」とは

高さ:約3.96メートル(中国国家博物館所)
年代:紀元前1200年頃(約3000年前)
出土地:中国四川省・広漢市の三星堆遺跡
素材:青銅(ブロンズ)

傷をつけないように、現物を分解して型を取るなど、レプリカ製作には大変な労力がかけられています。

YouTubeは「青銅神木」が遺跡で発見されてから、3000年前の形に組み立てるまでの様子を見ることができます。

万博会場では、そのレプリカですが実物大の展示物は圧巻です。

青銅の縦目仮面(青銅仮面)

紀元前1200年ごろのもの
飛び出した縦長の目が特徴
通常の人間の顔とは異なる、独自の造形美。

青銅獣首冠人像


出土:1986年、四川省・三星堆遺跡の祭祀坑から発見
高さ:約42.6cm
儀式用の像と考えられており、歴史的価値が高い展示です

最新技術と展示の工夫

まるで普通の展示ケースに見えますが、実はガラスに触れると情報が浮かび上がる仕組み。以下の操作が可能です。

【↑画像】
『3D』イラストで360度の自由な角度で見られる。
『日本語』説明は日本語で解説される。
『 i 』展示品の詳細が表示される。

他のパビリオンでは見られない先進的な展示方法に驚きました。今後の美術館や博物館にも広がってほしい工夫です。(動画を参照

木彫り像と日中交流の歴史

日中の関わりの深い日本人の木彫像が展示されており、「最澄」や「空海」以外に初めて名前を知る方がいました。

それぞれの日本の方が、中国とどのような関わりがあったのか調べてみると、とても勉強になりました。
3人の詳細は画像下のリンクからご覧ください。

森本孝順(もりもと きょうじゅん)さん

森本さんについての詳しくは👉️NHKアーカイブス

松崎君代(まつざき きみよ)さん

松崎さんのマオタイ酒の思い出は 👉️こちらから

遠山正瑛(とうやま せいえい)さん

遠山さんについて詳しくは 👉️こちらから

最澄と空海

最澄(さいちょう):天台宗を開いた。平安時代に空海とともに日本仏教に大きな影響を与えた二人。
空海(くうかい):真言宗の開祖として知られています。弘法大師(こうぼうだいし)の名で知られています

AIの孫悟空に質問してみる

来場者の方が中国について知りたいことを質問するとAI孫悟空が答えてくれます。

私が行った時は、若者が日本語で『中国のおすすめラーメン』について聞いていました。

音声入力の場合には、話す人の発音のクセにより聞き取りを間違えるAIも多いですが、このAIは正確に聞き取っていました。AIの精度がたかいですね。

宇宙の技術

話題になった月の砂です。アメリカ館の月の石のような見物の行列はないですがコレも貴重な展示品です。

【↑画像】左:月の砂。右:その解説。
『嫦娥6号』が採取した月面表土のサンプル
2024年6月、中国の月探査機『嫦娥6号』は月の裏側からのサンプルリターンに成功した。

【↑画像】丸いパネルの右にあるイヤホンで宇宙飛行士からのメッセージが聞けます。

🐉 蛟竜号とは?

  • 中国初の有人深海探査艇で、最大で約7000メートルの深海に潜ることができます。最深ではマリアナ海溝で7062 mに到達しました 。
  • 乗員は3人が定員で、深海での科学調査や映像撮影、生物サンプル採集などに使われてきました。

上記画像と紹介文の引用元:ウィキペディア

【↑画像】蛟竜号から撮影された鮮明な映像が関西万博の中国館で見れます。
映像の公開は世界初だそうです。万博ならではの見どころの一つですね。

その他、展示品や映像

【↑画像】タッチパネルで知りたい情報が開けます。

【↑画像】工芸品の展示

【↑画像】座って鑑賞できる映像スペースもあり、落ち着いて見学できます。

🤖 Walker C(ヒューマノイドロボット)

主な活動内容

  • 来場者の案内や多言語での応対
  • 人との自然な交流体験
  • 時にはダンスパフォーマンスも披露することがあります 。
  • 万博開催中はイベントとして、ヒューマノイドロボットがパビリオンに登場するときがあるようです。

※私は今回出会えなかったので、いつか実物を見てみたいです。

まとめ

行く前は「人が多いし…」と避けていた中国館ですが、思いきって訪れてみたら、スケールの大きさと展示の工夫に驚かされ、想像以上に感動しました。

歴史・文化・IT技術がうまく融合された展示で、見る人それぞれに新しい発見があるはずです。

まだヒューマロイドロボットに出会っていませんが、このロボットの存在も含めて最高に素晴らしい展示のパビリオンと思います。

関西万博に行かれる方は、ぜひ一度、中国パビリオンの世界を体感してみてください。

今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました。
今後もどうぞよろしくお願いいたします!

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この記事を書いた人

こんにちはKIKOです。60歳まで猛烈に仕事人間だった私が、60歳にふらっと行った一人旅が面白く、自由旅行に目覚めました。
個人手配の海外旅行は知識不足でトラブルだらけ、鉄道の予約に苦しみ、買い物をすれば時にはボッタクリにあい、街ではスリの経験も、旅に行けば毎回、何かしらのピンチの連続です。あとで思い返すとトラブルこそ笑える楽しい思い出です。私の失敗も含め旅の情報をブログで発信していきます。
旅行を趣味にして十数年になり、少しは旅慣れてきました。自由旅行の楽しさ、お得な航空券の探し方、自分にあったホテルの見つけ方、現地でのツアー選びなど、旅の魅力をお伝えできたら嬉しいです。旅行を通して元気でワクワクするシニアライフを目指します。

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