
ついに開幕した「関西万博2025」。私は通期パスを活用して、できるだけ多くのパビリオンを巡ろうとワクワクしています。
今回は4月14日に訪れ、9つのパビリオンを見学しました。実際に足を運んでみると、もう一度じっくり見たい展示や、大切な人に勧めたくなる場所にも出会えました。おすすめ度つきで、リアルな感想をお届けします。
このブログでは、自分自身の記録として感想を残しつつ、これから万博に行こうと考えている方の参考になればという思いで綴っています。
※あくまで一個人の体験に基づいた感想ですので、その点ご理解いただけますと幸いです。
混雑・気温・服装の記録(4月14日)
🔸混雑の状況(平日・開催2日目)
- 入場時間:10時ごろ(東ゲートから)
→ ゲート前の待ち時間は約15分 - 退場時間:20時ごろ(東ゲートから)
- 地下鉄の混雑:
- 往路:9:30ごろ(中央線 3号車)で座れました
- 復路:20:20ごろ(中央線 3号車、4号車)が空いていました
※御堂筋線の乗り換えがある「本町駅」で、乗客が一気に増えます - 会場の滞在時間:休憩も含めて約10時間
- 訪れたパビリオン数:9か所
- 事前予約済みのパビリオン:1か所
→ 今回は運良く入れましたが、事前予約が安心です - 当日整理券で入場したパビリオン:1か所
🔸気温と服装の記録
- 天気・気温:
日中:晴れ(気温 18℃)
夜間:雨(気温 12℃) - 日中の服装:
- 長袖カットソー
- 薄手の羽織りもの(ブルゾン) - 日焼け対策:
- つばの広い帽子
- 日傘(行列では使いにくい)
- 日焼け止め
- UV手袋 - 夜の服装:
- 日中の服装にウールのカーデガンを追加
- 防寒用にマフラーやジャケットがあると安心です - 気温調節の持ち物例:
- 暑さ対策用:半袖Tシャツ(利用せず)
- 寒さ対策用:ヒートテックタイツ(夕方に着用)レインパーカー(夕方に着用)
👉 昼と夜で寒暖差が大きいので、重ね着できる服装がおすすめです。
🎪 訪問パビリオンとおすすめしたい人
訪問パビリオン | 特におすすめしたい人 |
いのちの動的平衡館 | 生物や科学、生命の不思議に興味がある人 |
null²(ヌルヌル)(当日整理券で予約) | 不思議な空間やデジタルアートを体験したい人 |
チェコ館 | アートが好きな人、宇宙に興味がある人 |
コモンズ-D館 | 中南米やアフリカなど多文化に関心がある人 |
Dialogue Theater – いのちのあかし – | ヒューマンドキュメンタリーや深い対話が好きな人 |
ガスパビリオン おばけワンダーランド(予約) | 子ども(7歳〜)から大人までVR体験で楽しみたい人、子供向き環境問題に興味がある方 |
サウジアラビア館 | サウジアラビアの文化や建築、環境保護に関心がある人 |
フランス館 | 高級ブランドやファッション、職人技に関心がある人 |
アメリカ館 | 宇宙や科学技術にワクワクしたい人、家族連れにもおすすめ |
※おすすめはあくまで個人の感想です。事前の当日予約で入場した会場は(予約)と記載。
X05 – いのちの動的平衡館(おすすめ度★★★☆☆)

この館では、「いのちって何だろう?」をテーマにしています。
いのちは止まらず、いつも少しずつ変わりながら、バランスを保って生きています。
光や映像を使って、いのちのふしぎや、みんなで助け合うことの大切さを感じられる展示です。
感想:テーマが難しいので説明は理解できなかったですが、演出はキレイで見て面白かった。
おすすめ度:3
X04 – null² ヌルヌル(おすすめ度★★★★☆)

null²(ヌルヌル)は、メディアアーティスト・落合陽一さんがプロデュースしたパビリオンです。
「いのちを磨く」をテーマに、建物全体が鏡で覆われていて、その鏡が伸びたり縮んだりと、まるで生きているかのように動きます。
鏡には周囲の風景や自分自身が映り込み、現実とデジタルの境界があいまいになるような不思議な体験ができます。
🖼️ 鏡の中の不思議な世界

感想:建物の外観が素晴らしいです。中は床や壁が鏡でできており、そこに映像が映し出されます。映る人の姿が歪んだり、波打ったりして、まるで夢の中にいるような感覚になります。
演出に工夫があり、見ていてワクワク。事前予約組と当日整理券で入場の組とが違った体験ができる。これは万博でしか味わえない面白さがあります。
おすすめ度:4
P38 – チェコ館(おすすめ度★★★☆☆)

チェコ館のテーマは「人生のための才能と創造性」です。このテーマは、人間の持つ創造性や才能が、人生を豊かにし、社会を前進させる力であることを示しています。パビリオン内の長い通路に描かれた絵は、チェコの芸術家アルフォンス・ミュシャの哲学を反映しています。彼は、人間には「理性」と「感情」の両面があり、それらのバランスが重要だと考えていました。この通路を歩くことで、訪問者は自分自身の内面と向き合い、創造性や感情の大切さを感じ取ることができるよう設計されています。


感想:長い通路の壁面に描かれたアートを見ながら緩やかな傾斜を登って行く。途中にチェコガラスの展示品もあり、ガラスアートが好きな私には興味深いです。
チェコ館からの依頼で著名人が絵を書き足されるところを動画で見て知っていました。石破首相などのサインもあり、興味深いです。
スロープを登りきると屋上に出て素晴らしい景色が見れます。内部のシアターには宇宙関連のセミナーが行われていました。
おすすめ度:3
S14 – コモンズ-D館(おすすめ度★★★☆☆)
アフリカやアジア、中南米など25か国が共同で出展するパビリオンです。各国の伝統衣装や工芸品、楽器などを展示し、文化や歴史を紹介しています。来場者は、サハラ砂漠の砂に触れたり、楽器を演奏したりと、各国の文化を体験できます。多様な国々の魅力を一度に感じられる、好奇心を刺激する展示が特徴です。
感想:初めて聞く名前の国もあり、中南米やアフリカは気軽に旅行で訪れることも難しいので、知らない国の情報を知ることができて面白かったです。展示物からも各国の文化に触れることができました。
おすすめ度:3
X08 Dialogue Theater – いのちのあかし –(おすすめ度★★★☆☆)

「いのちのあかし」は、人と人が本音で向き合う“対話”をテーマにしたシアター型パビリオンです。
会場は、かつての廃校を移築した建物。使いこまれた木の机や黒板が残る教室を歩きながら、どこか懐かしい空気を感じます。
そして奥のシアターでは、その日限りの2人が出会い、「生きること」や「いのち」について静かに語り合います。
【体験内容】
https://expo2025-inochinoakashi.com/?utm_source=chatgpt.com
毎日異なるテーマで、
その日、初めて出会う二人が対話する。
来場者全員でそれを目撃する。
一人は来場者の中から、当日に選出されます。
もう一人は世界の何処かからスクリーンごしに参加します。
二人の対話に脚本はなく、
対話のテーマはその時になってみないとわかりません。
感想:下調べなく訪問したため、最初はシアターを見終わった時にナニコレ?という感想だった。
あまりにも摩訶不思議なシアターだったので『いのちのあかし』について調べてみた。
台本のないドラマを毎日万博会場で実施しているとわかったら、なんとも河瀨監督らしいすごい企画だ。
ヒューマンドキュメンタリー映画が好きな私には、いっきに興味が深まった。
しかし万人向きではなく評価が分かれると思う。
おすすめ度:3
W03 ガスパビリオン おばけワンダーランド(おすすめ度:★★★☆☆)
このパビリオンは、「化けろ、未来!」をテーマにした、子どもから大人まで楽しめる体験型の展示です。来場者は「バケルゴーグル」と呼ばれる特別なゴーグルを装着し、おばけの世界に入り込みます。案内役のおばけ「ミッチー」(声優:下野紘さん)と一緒に、願いが何でもかなう夢のような世界を冒険します。

🧙♂️ 体験の流れ
- バケルゴーグルを装着
ゴーグルをつけると、自分や周りの人がかわいいおばけの姿に変身します。 - おばけたちとの出会い
7体のおばけたちが登場し、それぞれが異なるプレゼントや体験を提供してくれます。 - 冒険の展開
最初は楽しい世界ですが、途中で少しドキドキする展開もあり、最後には大切なメッセージが伝えられます。
🌱 学べるポイント
この体験を通じて、環境問題や未来のエネルギーについて楽しく学ぶことができます。例えば、未来の都市ガス「e-メタン」やカーボンニュートラルへの取り組みなどが紹介されています。
おすすめ度:大人3、子ども5
C14 サウジアラビア館(おすすめ度★★★★☆)

迫力のある建物の中にいくつかのテーマに別れた展示室を回ります。アラブの伝統的な市場「スーク」を模したデザインで、来場者は曲がりくねった路地を歩きながら、サウジアラビアの文化や歴史に触れることができます。
🌟イベントコーナー
会期中、700回以上のイベントが開催され、伝統舞踊や音楽、職人技の実演などが楽しめるそうです。この日は音楽イベントが有りました。

🌟3Dプリンターの珊瑚
各ブースの中で私が一番興味を持ったのが3Dプリンターで作った珊瑚のコーナーです。この展示は、サンゴ礁の再生や保護を目指すサウジアラビアの環境保全活動の一環です。


〜なぜ、サンゴを作るの?〜
AIに質問した解説
サンゴは、海の中でたくさんの魚や生きものがくらす
「おうち」のような存在です。
でも今、地球が暑くなったり、人間のせいで海がよごれたりして、
サンゴが死んでしまう場所が増えています。
そこで、環境にやさしい材料と3Dプリンターを使って、
サンゴにそっくりな形を作り、海の中に置く取り組みが始まっています。
すると──
🐠 小さな魚や生きものたちが「ここに住もう!」と集まってくる
🪸 本物のサンゴも、すこしずつその上に増えていく
こうして、海をもとの元気な姿に近づけるための、
地球を守る取り組みが進められているのです。
カフェ
出口にはカフェがあり、伝統的なサウジアラビアのコーヒーを甘いデーツとともに頂きました。小さいカップ(約80ml)のコーヒーが700円です。今まで飲んだことない味で、万博のカフェならではの体験です。

サウジアラビアのリヤドで2030年に万博が開催されます。詳細は以下のリンクから
感想:見ごたえのあるパビリオンでした。宇宙関連も含めて環境に対する取り組みを強く感じました。
おすすめ度:4
P12 フランス館(おすすめ度★★★★★)

フランス館のテーマは「愛の讃歌」。日本の“赤い糸”に着想を得て、「自分への愛」「他者への愛」「自然への愛」という3つの愛を軸に、未来社会への希望を表現しています。建物は劇場のカーテンのようなベールに包まれ、展示にはルイ・ヴィトンやディオールも参加。屋上庭園やベーカリーなど、美・自然・美食の魅力が詰まった空間です。

フランスの高級ブランド、ルイ・ヴィトンやディオールなどが展示に参加しています。ルイ・ヴィトンの展示では、84個のトランクを配したライブラリーや、職人たちの作業風景を映した映像が楽しめます。

ディオールの空間では、象徴的なスーツや、約400点の白いトワルが展示され、フランスの職人技と美意識を感じることができます。

展示エリアには、「奇跡の庭園(le Jardin Miraculeux)」と呼ばれる特別な空間があります。この庭園の中心には、「千寿オリーブの木」が植えられています。生命力の象徴として展示されています。夜のライトアップも素晴らしいですが、日中も見てみたいです。
感想:フランス館は、どの展示ブースを見ても感動の連続です。何度でも見たいパビリオンです。私は夜に行きましたが予約なしで入れて、入場まで20分ほどでした。
おすすめ度:5(満点)
P11 アメリカ館(おすすめ度★★★★★)

入館前の「峡谷」エリアでは、両側にそびえる建物に囲まれながら、巨大スクリーンに映し出されるアメリカの自然や宇宙の映像に引き込まれました。
ただ並ぶだけの場所ではなく、ここからすでにアメリカ館の世界が始まっているような感覚でした。
アメリカ館では、NASAの協力による宇宙開発の展示も行われています。アポロ計画で持ち帰られた「月の石」の展示や、現在進行中の「アルテミス計画」に関連したロケット模型などが展示されており、宇宙への夢を感じることができます。
1970年の大阪万博の時に展示された月の石の画像です。私はこの万博にも行っていますが、石を見た記憶が残ってなかったのです。なるほど、目に焼き付くほど見た人はいないかもしれないですね。

今回は一人ひとりが近くで見ることができました。写真のシャッターは1回というアナウンスがありました。


感想:別室でロケットの発射のシーンを映像で見ることができます。迫力ある音量と映像で宇宙飛行になった気分です。大人から子供まで楽しめます。もう一度見たいと思うパビリオンです。
おすすめ度:5(満点)
まとめ 第1回目訪問の感想
「行列に並ぶこと」や「パビリオンの建築の遅れ」など、マイナス面をTVメディアで目にしましたが、実際に来てみた感想はネガティブなイメージをまったく感じることなく、万博を楽しめました。
また、飲食が高いとも報道されていますが、会場内にお弁当が持ち込みできる上に休憩場所が多いことは、家族連れにとって、非常にありがたいと思います。ただし、ここでしか味わないものにはお金を出してでも食べてみる価値があるとも感じました。
各パビリオンも予約なしで入場できるところも、今ならたくさんあります。万博に行く予定がある方は前半に行かれる方が良いと思いますよ。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
今後も関西万博の情報を続けて発信していきます。引き続きよろしくお願いします。
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