
やはり、SLH(スモール・ラグジュアリー・ホテルズ)は別格だった
SLH(スモール・ラグジュアリー・ホテルズ・オブ・ザ・ワールド)に加盟するホテルは、私にとって「間違いない贅沢な体験」を意味します。その確信は、1年前に滞在したニュージーランドの「ザ・ジョージ」での忘れられない快適さによって生まれました。
今回、そのSLHの精神を確かめるべく訪れたのが、スペイン・マドリードの「ホテル・アーバン (Hotel Urban Madrid)」です。
巨大チェーンでは決して味わえない、オーナーの美意識と情熱が隅々まで息づく空間。そして、ゲストの行動を先読みし、心に深く残る感動的な「おもてなし」。特に、あるベルボーイさんとの出会いは、私のホテルでの接客経験を揺るがすほどの衝撃でした。
本記事では、その衝撃的なホスピタリティの詳細をはじめ、館内の驚くべきアートコレクション、美食の国の絶品朝食、快適な客室とアクセス方法をご紹介します。ぜひ、最後までお付き合いください。
別格のホスピタリティ:最高の「ベルボーイ」との出会い
最初の感動は、ドアを一歩入った途端に、別格のおもてなしが始まったことです。
ベルボーイさんの所作・笑顔・話し方・間の取り方・言葉選び。
なんと素晴らしい…
英語がわからない私でも彼の対応に心を奪われました。
私は、世界中の数多くのホテルに宿泊してきましたが、彼以上に素晴らしい接客は記憶にありません。
また私自身も、ホテルの接客業を長く経験していました
彼の何がお客様の心を掴むのか、とても興味深く観察しました。
私が導き出した答えは、彼の仕事に対する強い信念から滲み出たものであり、誰にも真似ができない領域だと理解しました。

【↑画像】素晴らしいベルボーイさんとの出会いから始まったホテル体験のイメージ。(AI作成)



【↑画像】フロントデスク。フロントのカウンター横でグミがいただけます。ロビーの椅子。

【↑画像】チェックイン時にウエルカムのスパークリングワインをいただきました。(AI作成)
チェックインは、フロントカウンターでウエルカムドリンクをいただき、飲みながら手続きを行いました。
チェックイン後には、私たちは、各自のワイングラスを持って部屋まで、ベルボーイさんについて行きました。
究極のホスピタリティ:心温まる「ターンダウン」のサプライズ

【↑画像】ターンダウンのイメージをイラストにしました(AI作成)。
ホテルステイの満足度をぐっと高めてくれるサービスの一つに、「ターンダウン」があります。
昼間外出している間に客室を清掃してくれる通常のハウスキーピングとは別に、ターンダウンは主に夕方から夜にかけて行われる、ゲストが快適に就寝するための準備サービスです。
ターンダウンとは?(一般的なサービス内容)
このサービスは、主に高級ホテルやラグジュアリーホテルで提供されます。具体的には、以下のようなサービスが含まれるのが一般的です。
- ベッドカバーをめくり、すぐに横になれる状態(ターンダウン)にする
- 枕元に、ホテルからのチョコレートやメッセージカードを置く
- 散らかったものを軽く整頓し、ゴミ箱のゴミを回収する
- ナイトテーブルの照明を点け、部屋をリラックスできる雰囲気にする
- バスルームのタオル交換や、アメニティの補充を行う
ホテル・アーバンで見つけた「別格」のおもてなし:断っても届いた心遣い
じつは、初日にターンダウンサービスのためスタッフさんがお越しになった際、ドア前でお断りしていました。
にもかかわらず、翌日私たちが外出から戻ると、客室には美しいターンダウンサービスが施されていたのです。
裸足で床に降りられるよう、ベッドの足元には敷物が敷かれ、
シーツは私がすぐに横になれるように美しく折りたたまれていました。
そして枕元にチョコレートが。
驚いたことに、薔薇の花とメッセージカードが置かれていました。
ゲストの気持ちを尊重しつつ、特別な「おもてなしの心」。この、予期せぬ小さなサプライズの積み重ねこそが、SLHの真髄であり、私がこのホテルに心を奪われた理由です。
「お客様に心からリラックスしてほしい」というホテルの温かい思いが、ターンダウンという形で表現されていました。

【↑画像】お部屋に置かれた真っ赤な薔薇。

【↑画像】メッセージカード。
昼間の小さな感動:毎日香りが変わるポプリの交換サービス
日中、たまたま外出せずに部屋にいた時、スタッフさん二人がドリンクの補充に来てくれました。
その際に、クローゼット内のポプリも新しい香りに交換していただけました。
「えッ、こんなところにポプリが?」そして、これが毎日新しい香りに交換されていると知り、その細やかな心遣いに本当に驚かされました。
そして毎日香りの交換もされていると知り、素晴らしいと思いました。
通常の清掃とは別に、日中の香りの交換や冷蔵庫の補充、夕方のターンダウンまで。この多層的なホスピタリティには、ただただ感嘆するばかりです。

【↑画像】クローゼット内のポプリ。
「シンプルでセンスの良い」客室デザインと快適なベッド
シンプルな室内 シングルベッド2台&ソファ

【↑画像】快適なベッド、シングル2台です。
広い洗面と水回り:ヨーロッパの常識「ビデ」解説


【↑画像】広い洗面ボウル。水道の蛇口は2ヶ所。

【↑画像】左が便器。右がビデです。
海外のホテル、特にヨーロッパ圏では、この写真のように通常の洋式便器の隣に、もう一つ低い便器のような器具が設置されているのをよく見かけます。これが「ビデ (Bidet)」です。
日本の温水洗浄便座に慣れている私たちには馴染みが薄いかもしれませんが、これは排泄後に局部を水で洗浄するための専用器具です。
使い方はいたってシンプルです。 左側の通常の便器で用を足した後、こちらへ移動してまたがり、手前の蛇口から出る水で洗います。洗浄後は、このビデ用に備え付けられているタオルで水気を拭き取ります。
画像では見えませんが、ビデの横にふかふかのタオルが数枚置かれていました。
日本未発売!THE WHITE COMPANY LONDONのアメニティ


【↑画像】シャンプーを使ってみましたが私の髪に良い感じで気に入りました。
「THE WHITE COMPANY LONDON(ザ・ホワイト・カンパニー ロンドン)」の製品で、主に高級ホテルのアメニティに使われています。
購入できたら欲しいなと思い調べてみましたが、日本では販売がなかったです。
アメニティの横に環境に配慮するメッセージカードが置かれていました。
ザ・ホワイト・カンパニー ロンドンのシャンプー類を採用されたのも環境や社会的責任への配慮を重視してのことかと推察しました。
ここから「ザ・ホワイト・カンパニー ロンドン」のページに飛びます👉
嬉しい無料サービス:ネスプレッソと豊富なドリンク


【↑画像】部屋に常温のお水。さらに冷蔵庫にもお水とその他のドリンク(ビールやジュース)は無料です。(毎日補充あり)


【↑画像】美味しいコーヒーが室内でいただけます。
【写真多数】美食の国スペイン!マドリードの「絶品朝食」を堪能
スペインらしい豊富なメニュー:手作りジャムと絶品ハム
他のホテルでも感じたことですが、スペインでは朝から甘いパンやスイーツを食べる習慣があるようです。
ここでも、ケーキ類が豊富に揃えられていました。



【↑画像】ケーキには、グルテンフリーもありました。



【↑画像】ジャムはホテルの手作りのようで、とても美味しかったです。



【↑画像】おいしそうだったけれど、朝から甘いパンはパスしました。



【↑画像】さすがスペイン、ハムもチーズも絶品の味でした。



【↑画像】サラダやシリアルなど。



【↑画像】カップ入りのヨーグルトなので既製品と思って食べたら、ホテルの手作りと思われます。
フレッシュなフルーツソースが美味しかったです。これは初めての味です。
スタッフにオーダーする温かい料理と作りたてスムージー

【↑画像】スタッフさんがスムージーを持ってきてくれました。作りたてアボカドのフレッシュな味わいが美味しくて、お代わりしたい絶品でした。

【↑画像】温かい料理は、スタッフさんにオーダーして、持ってきてもらいます。
まるで美術館!オーナーの情熱が詰まった館内アートコレクション
創業者のコレクション:パプアニューギニアの民族美術品



【↑画像】これは私が泊まった部屋に飾られて展示品です。説明文をAIに解説してもらうと、これはヒンドゥー教の主要三神の一人であるヴィシュヌ神だそうです。


【↑画像】玄関前にも、EV前にも、古代の置物が。
ホテルに泊まりながら「博物館体験」ができる贅沢






【↑画像】地下に展示品の数々。これらはオーナーのコレクションでしょうか?

【↑画像】柱に貼ってあった写真パネルで展示品の解説。
この写真パネルをAIに読んでもらい展示の詳細がわかりました。
ここにある展示品は、アーバンホテルを運営する「Derby Hotels Collection」の創業者であるジョルディ・クロス氏 (Jordi Clos) の民族美術品のコレクションです。
主にパプアニューギニアの儀式用の民族美術品(仮面、彫刻、装身具など)と、現地の文化を紹介する写真パネルです。
ジョルディ・クロス氏について
裕福なカタルーニャ人のビジネスマンでありホテル経営者で、熱心な考古学愛好家、特に古代エジプト美術のコレクターとして知られています。彼のコレクションの一部は、バルセロナの「Museu Egipci de Barcelona (バルセロナ・エジプト博物館)」や「Museu Etnològic de Barcelona (バルセロナ民族学博物館)」などで見ることができます。
ホテルの創業者は、有名な考古学のコレクターだとわかりました。
ホテルに泊まって、博物館の体験までできました。
ホテル・アーバン マドリード:アクセスと設備詳細
ホテル名:ホテル・アーバン (Hotel Urban Madrid)
住所:Carrera de San Jerónimo 34, Madrid, 28014, Spain
アメニティ:ボディローション・靴磨き・石鹸・コットン&綿棒・爪やすり
その他:バスローブ・スリッパ・ドライヤー

その他の設備


【↑画像】エレベーターで最上階の6階から、階段を上がった景色。
夏場の楽しみ:最上階のプールとカフェ


【↑画像】夏場にはプール利用できる。プールサイドのカフェでゆっくりできそう。
地下鉄駅徒歩4分!抜群のロケーション

【↑画像】ホテルアーバンから観光スポットへの距離。
地図でわかるように、観光スポットに囲まれた場所にホテルアーバンがあります。
メインの地下鉄ソル駅まで徒歩4分で行けます。
私は、トレドからの移動はアトーチャ駅に到着し、そこからホテルまでタクシー利用で5分でした。
予約方法:ヒルトン会員と各種サイトを比較
私が今回ホテルアーバンでお支払いした金額は
1泊目:372.41€(約68,000円)
2泊目:7万ヒルトンポイント(クレジットカードで貯めたポイントを利用)
7万ヒルトンポイントを貯める方法
買い物だけで7万ポイントを貯めるには年間233万円のお買い物が必要になります。
いま入会キャンペーンを実施していて、
紹介を受けて入会された方に、ボーナスとして8万ポイントが今もらえます。(2026年2月4日まで)
クレジットカードを申し込む(条件あり)とホテルアーバンに無料で泊まれます。
お得なお申し込みは、ここをクリック👉
すでにヒルトン会員の方は、以下のヒルトンの公式サイトから予約をお勧めします。
ただし、一般のホテル予約サイトよりも料金が安いとは限りませんので、比較しながら決めてください。
ヒルトンメンバーに興味のある方は、お得な特典について説明したブログをご覧ください。

その他、ホテル紹介サイトからもお得な金額で予約ができることがあります。
アゴダの他、Booking.com、Trip.comなど、一般の予約サイト経由では、ヒルトンの特典(朝食無料やお部屋のアップグレードなど)を受けることができません。
しかし、サイトのバーゲンが開催された時には、たまに格安料金を見つけることができますので探してみてください。
以下のバナークリックで、予約サイトアゴダで「アーバンホテル」の価格を確認できます。
ホテル・アーバンは「また泊まりたい」と思わせる場所
今回のマドリード「ホテル・アーバン」の宿泊を通し、SLHの「小さな贅沢」が持つ力を改めて実感しました。
このホテルは、最高の立地、美食、そしてオーナーの芸術への情熱が詰まった空間でありながら、何よりも人の温かい心に触れられる場所です。私が経験したような「究極のおもてなし」を、あなたもぜひ体感してみてください。
次の旅は、この「ホテル・アーバン」で決まりですね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
今後も旅の情報を書いていきます。どうぞよろしくお願いいたします!
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