
はじめに:最初は理解できなかった
関西万博には何度も足を運んでいます。
毎回、まだ行っていないパビリオンを選んでいますが、「いのちのあかし」には、なんと2回訪れました。
正直に言うと、初回の印象はあまりよくありませんでした。
古い校舎を移築した建物は雰囲気があり素敵だったのですが、
シアター体験では「早く終わって、外に出たい…」というのが正直な感想です。
公式HPでコンセプトを知り、再訪を決意
河瀬さんの伝えたいことは何だろう?
ずっと、気になって、じっくり公式HPを見てみました。
そこには、こんな言葉が書かれていました。
「“いのち”ってなんだろう?」
答えを押しつけるのではなく、“問い”を感じ、
見た人自身が考え、対話のきっかけとなるように。
※公式ページから引用
この言葉に触れ、「あのとき、私はちゃんと見ていなかったのかもしれない」と思い、
2回目の訪問を決めました。
さらに気になったのが、公式サイトにあった説明です。
「対話をする二人のうち一人は、来場者の中からその場で選ばれる」
※公式ページから引用
本当なの?役者さんではないの?
半信半疑でしたが、今回はその謎を確かめるつもりで行きました
本当に来場者から選ばれていた!
今回は、スタッフさんの説明をしっかり聞き、最初から最後まで流れを確認しました。
まずは、この回の来場者80人くらいの中から5人の候補が選ばれました。
そのあと、5人は会場の片すみで話し合い。
スタッフさんは説明のみ、5人の来場者からの推薦で一人の対話者が決まる。
この一連の流れを私はこっそり見守っていました。
対話者は毎回来場者の中から選ばれる——これは本当だったのです。
この仕組みに気づいたとき、「なんてすごい企画なんだろう!」と心から感動しました。
万博の開催期間中に1000回以上も、筋書きのない対話が繰り広げられる。

【↑画像】初回訪問時の画像です。2回目はさらに多くの来館者がいました。
教室での説明のあと、その日の“対話者”が決まります。
2回目で見え方が一変

【↑画像】公式ページから引用
初回は、役者さんが対話していると勘違いしていましたので、
「下手な演技だなぁ…」と思って見ていました(ごめんなさい)。
でも今回は、対話者が本物の来場者だと知っていたので、見え方がまったく違いました。
対話は決められたテーマに沿って進みますが、
脱線したり、時間内で終わらなかったりすることもあります。
けれど、だからこそリアルで、自然で、心に残る時間になりました。
自分との“対話”が始まるシアター
2回目は、「これは“自分との対話の場”なんだ」と思ってシアターに座りました。
画面に映し出される問いに、一つひとつ自分で向き合いながら観る時間は、
普段は考えないような深い問いかけに満ちていて、まさに心を耕すような体験でした。
初対面とは思えない自然な会話
その日対話した2人は、まるで仲の良い友達同士が喫茶店でおしゃべりしているようでした。
初対面でも、心を開けばこんなにも自然な会話ができるんだ。
対話の力ってすごい——そう感じさせてくれるシーンでした。
筋書きのないストーリーを体験
このパビリオンの魅力は、派手な演出でも、驚きの映像でも、珍しい展示でもありません。
「問い」を通じて、自分自身と静かに向き合う体験ができることです。
初回ではよくわからなかった方も、
少し時間を置いたり、もう一度訪れたりすることで、
全く違う印象を受けるかもしれません。
私は10分のショート映画を見ている感覚でした。
このパビリオンが問いかけているのは——
「あなたにとって、“対話”とはなんですか?」
おすすめ度:★★★★(大人にこそ見てほしい)
静かで派手さはありませんが、とても深く心に残ります。
「楽しい!」とは少し違いますが、一度ではなく、二度体験してこそ響く内容です。
もし初回で「よくわからなかった」と感じた方がいたら、ぜひもう一度訪れてみてください。
📎 公式HPはこちら
https://expo2025-inochinoakashi.com
📖 初回に訪問した感想はこちらの記事で紹介しています:
👉第1回 万博体験「いのちのあかし」レポ
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
今後もどうぞよろしくお願いいたします!
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