タイのホテルを調べていたときのことです。偶然見つけたのは、1泊22万円ほどのSLH(Small Luxury Hotels of the World)のホテルでした。
「ここに無料宿泊券を使えたら、どんな旅になるだろう」
気になってヒルトンに問い合わせると、返事は「利用できます」。残念ながらそのときは私の旅程とホテルの空室がうまく重ならず、実際の宿泊には至りませんでした。でも、何年もヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・カードを使ってきた私にとって、無料宿泊券の使い道を考える楽しさを、あらためて感じた出来事でした。

私は長くヒルトンアメックス一般カードを使い、ポイントや無料宿泊券を旅に回してきました。そして今は、ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード(以下、プレミアムカード)に切り替えています。
年会費だけを見ると、プレミアムカードは66,000円(税込)。決して軽い金額ではありません。それでも私が切り替えたのは、これから叶えたい旅と、カードで育てられる旅の選択肢が、きれいにつながったからです。
この記事では、実際に使い続けてきたひとり旅好きの目線から、一般カードとプレミアムカードの魅力をお話しします。
私がヒルトンアメックスを手放せなかった理由は、朝食にあります
一般カードの年会費は16,500円(税込)。持つだけでヒルトン・オナーズのゴールド会員になれ、2名まで朝食無料という特典があります。
ホテルの朝食は、旅の満足度をかなり左右します。旅先で目覚めて、ゆっくり身支度をして、レストランへ向かう。見慣れない街を眺めながらコーヒーを飲み、その日の予定を考える。その時間が私は大好きです。
ヒルトンの朝食は1人4,000〜6,000円ほどが目安。2名分無料になると考えると、1泊で8,000〜12,000円の価値です。海外のホテルでは朝食代もそれなりの金額になりますし、ひとり旅でも友人との旅でも、朝食が含まれている安心感は大きいものです。

「今日は何を食べよう」と外へ探しに行く楽しみもありますが、ホテルでしっかり朝を始められるのは、旅慣れた今ほどありがたく感じます。
カード保持だけで、ヒルトンゴールドメンバーの特典を受けられるため、空室があれば客室のアップグレードやレイトチェックアウトの可能性があることも、うれしいところ。特典があるからホテルを選ぶというより、好きなホテルで過ごす時間が、少し豊かになる。その感覚が私には合っていました。
無料宿泊券は、安い日に使わないと決めています
一般カードは、年間150万円以上を利用してカードを継続すると、「ウィークエンド無料宿泊特典」が1泊分もらえます。この特典は一般カードもプレミアムカードも同じ名称・同じ条件で、金・土・日曜のいずれかの宿泊が対象です。季節による除外日はありませんが、スタンダードルームの空室状況など条件があるので、旅程を組むときは早めに候補を探しておくのがおすすめです。
この宿泊券について、私にはひとつ決めていることがあります。それは、1泊10万円以上のホテルに使うこと。
せっかく手にした貴重な1泊です。もちろん、行きたい場所・泊まりたいホテルで使うのが一番ですが、私は「現金で払うなら少し迷ってしまう価格帯」にこそ使いたいのです。
旅費を抑えるための道具として考えるだけでは、もったいない。自分ではなかなか予約しない憧れのホテルへ、一歩踏み出すための券として使いたいのです。
タイで見つけた1泊22万円のSLHホテルがまさにそうでした。利用できると確認できたときは、無料宿泊券の可能性が思っていた以上に広いと実感しました。旅行日程が合わず泊まれませんでしたが、「次はどこで使おう」と旅の地図が広がるきっかけになりました。
ポイントは、価値が高くなるホテルで使う
ヒルトン・オナーズポイントも、ただ貯めて終わりにはしていません。私が心がけているのは、必要ポイント数を、その日の現金価格と見比べてみることです。
以前、韓国の「インスパイアホテル」に宿泊したときは、最初はポイント宿泊(52,000ポイント)で考えていました。でも、ヒルトン・オナーズのセールで264,000ウォン(約27,900円)のプランを見つけ、この価格ならポイントを使うのはもったいないと感じて、現金払いに切り替えました。セール情報は見逃さずにチェックする価値があります。(詳しくはヒルトン会員必読|インスパイアホテルの会員特典と施設を全部試してきたへ)
一方、パリの「ヒルトン・パリ・オペラ」にポイントで泊まったときは、7万ポイントを使って宿泊しました。現金なら1泊約6万円、後日には9万円ほどになる日でしたので、パリらしい立地と建物の魅力も含めて、ポイントを使う価値が十分にありました。

同じ「ポイントで泊まる」という選択でも、日やホテルによって「使うべきか、現金の方が得か」は変わります。予約前に必要ポイント数と現金価格を必ず見比べる。これが、私なりのポイントとの付き合い方です。
モルディブへ行くために、プレミアムカードへ
ずっと憧れていたモルディブ。海の上に伸びる桟橋、水上ヴィラ、どこまでも青い海。いつか行ってみたいと思いながらも、ホテルの宿泊料金を調べるたびに「これは絶対に私には無理」と、心のどこかで諦めていました。
そんな気持ちが変わったきっかけが、無料宿泊券とポイントの組み合わせでした。
プレミアムカードは、継続すると無条件でウィークエンド無料宿泊特典が1泊分もらえます。さらに年間300万円を利用すれば、もう1泊分が加わります。ここまでで無料宿泊券が2泊分。そこに貯めたポイントで1泊分を組み合わせれば、モルディブで合計3泊という形が見えてきました。


「絶対に無理」だと思っていたモルディブに、「2泊は無料、1泊はポイント」という道筋が見えた瞬間でした。この「3泊できるかもしれない」が、私にとって一般カードからプレミアムカードへ切り替える決め手でした。
プレミアムカードに切り替えたのには、もうひとつ理由があります。一般カードで無料宿泊券をもらうには、年間150万円の決済というハードルがあります。生活費をカードに集約すれば届かない金額ではないのですが、それでも「達成しないともらえない」というプレッシャーは正直あります。
一方プレミアムカードは、決済条件なしで無条件に1泊分の無料宿泊券がもらえます。年会費66,000円を「10万円以上の宿に使える無料宿泊券を1枚買っている」と考えれば、決済のプレッシャーを感じずに気楽にカードを持てる。これも、私が切り替えを決めた理由のひとつです。
プレミアムカードは年会費66,000円(税込)ですが、年間200万円の利用でヒルトン・オナーズのダイヤモンド会員を目指せます。ダイヤモンド会員になると、対象ホテルではラウンジを利用できるのも魅力です。ホテルで過ごす時間そのものを楽しみたい私には、特に惹かれる特典でした。
なお、年間300万円(2泊目の無料宿泊特典)と年間200万円(ダイヤモンド会員)は、それぞれ独立した条件です。2泊目の特典を使わなくてもダイヤモンド会員になれますし、逆にダイヤモンド会員を目指さなくても、300万円の利用で2泊目の無料宿泊券だけを受け取ることもできます。
ただし、プレミアムカードにプライオリティ・パスは付いていません。空港ラウンジの特典と、ホテルのエグゼクティブラウンジ利用は別のものなので、ここは混同しないようにしたいポイントです。
一般カードとプレミアムカード、私ならこう考えます
最初の一枚として選びやすいのは、一般カードだと思います。年会費16,500円(税込)でゴールド会員になれ、朝食無料、年間150万円の利用と継続で無料宿泊特典1泊。ヒルトンに泊まる楽しさを、無理のない範囲で育てやすいカードです。
一方、プレミアムカードは、ヒルトンで叶えたい旅がはっきりしている人向け。年会費は高くなりますが、継続時の無料宿泊特典、年間300万円利用時の2泊目、年間200万円利用時のダイヤモンド会員、そしてラウンジ利用という魅力があります。
2つのカードの違いを、簡単に整理するとこうなります。
| 項目 | 一般カード | プレミアムカード |
| 年会費(税込) | 16,500円 | 66,000円 |
| 会員ランク | ゴールド(自動) | ゴールド(自動)/年間200万円利用でダイヤモンドを目指せる |
| 朝食 | 2名まで無料 | 2名まで無料 |
| ウィークエンド無料宿泊特典 | 年間150万円利用+継続で1泊 | 継続で無条件1泊、年間300万円利用でさらに1泊 |
| ラウンジ利用 | なし | ダイヤモンド会員時、対象ホテルのラウンジ利用可 |
| プライオリティ・パス | なし | なし |
私のように、「いつかあのホテルに泊まりたい」「旅先でホテル時間を大切にしたい」と思う方には、プレミアムカードが旅の背中を押してくれるかもしれません。
大切なのは、年会費だけで損得を判断しないこと。自分がどのくらいヒルトンに泊まり、どんな旅をしたいのか。朝食、ラウンジ、無料宿泊券、ポイント――それぞれを自分の旅に重ねてみると、選ぶ答えが見えてくるはずです。
紹介リンクについて、正直にお伝えします
以前、私は一般カードを使っていたので、ブログの紹介リンクから一般カードをご案内できました。
現在は私自身がプレミアムカードを使っているため、紹介リンクは「紹介者が現在持っているカード」に紐づき、プレミアムカードのお申し込みページへ進む形になります。
一般カードを検討している方にも、プレミアムカードを検討している方にも、それぞれの旅のスタイルに合う一枚を選んでいただきたいと思っています。特典や利用条件、最新の内容は、申し込み前に必ずアメリカン・エキスプレス公式サイトでご確認ください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。


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