※2026年9月29日にANAから制度見直し後の内容が発表されたため、この記事を更新しました。当初はSFC LITEではANAラウンジを利用できない予定でしたが、最終発表では一部利用できる内容へ変更されています。
ANAがスーパーフライヤーズカード(SFC)の制度改定を発表しました。年間300万円の決済がないと、2028年4月から「SFC LITE」になるという内容です。
私はANA上級会員歴25年以上、うちSFC歴23年ですが、300万円は無理です。ライフタイムマイルも39万で、例外の100万には届きません。
それでも、慌てる必要はありませんでした。 公式を読み込んで分かったことを、順番に書きます。
この記事でわかること
- LITEになると何が消えて、何が残るのか(ANA便と他社便でまったく違います)
- 300万円は工夫で届くのか(合算できるもの・対象外のもの)
- 届かなかったら退会になるのか(なりません。判定は毎年です)
- 解約していいのか(絶対にしないでください)
そして最後に、私がスター アライアンス・ゴールドにこだわる理由を書きます。2017年、台風の桃園空港での話です。
SFC PLUSとSFC LITE|何が消えて、何が残るのか
ここがいちばん誤解されやすいところです。ANA便と、スター アライアンス加盟の他社便で、扱いがまったく違います。

ANAグループ便に乗るとき
2026年9月29日の最終発表では、SFC LITEでもANAグループ運航便の空港サービスは原則として継続され、ANAラウンジも条件付きで利用できる内容へ見直されました。
| サービス | SFC PLUS | SFC LITE |
|---|---|---|
| 国内線ANAラウンジ | 利用可能 | 混雑時を除き利用可能 |
| 国際線ANAラウンジ | 利用可能 | ANAグループ運航便搭乗時、羽田・成田・ホノルルで利用可能 |
| 専用チェックインカウンター | 使える | 使える |
| 優先搭乗 | できる | できる |
| 優先手荷物受け取り | できる | できる |
| キャンセル待ちの優先順位 | あり | あり |
| スター アライアンス資格 | ゴールド | シルバー |
当初案から大きく変わったのはラウンジです。国内線は混雑時を除いて利用でき、国際線はANAグループ運航便に搭乗する場合、羽田・成田・ホノルルのANAラウンジを利用できます。国内線にはSFC LITE向けの事前予約制度も導入予定ですが、予約数や対象便には条件があり、詳細は2027年度中に案内される予定です。

スター アライアンス加盟の他社便に乗るとき
こちらは「スター アライアンス・シルバー資格に準ずるサービス」になります。スター アライアンス公式の特典一覧と照らすと、こうなります。
| サービス | ゴールド(PLUS) | シルバー(LITE) |
|---|---|---|
| キャンセル待ちの優先(Priority Waitlist) | あり | あり |
| 空港での優先スタンバイ | あり | あり |
| 優先チェックイン | あり | なし |
| 優先搭乗 | あり | なし |
| 優先手荷物受け取り | あり | なし |
| 手荷物の追加許容量 | あり | なし |
| 世界のラウンジ | 使える | 使えない |
| Gold Track(保安検査・入国の優先レーン) | あり | なし |
表の補足(実感として)
Gold Trackは公式にも「利用できる場所で(where available)」とあるとおり、対応している空港が限られます。 私自身、国内では使えても、海外で使えたのは1回だけです。表では「失うもの」に入りますが、実際に困る場面はそれほど多くないかもしれません。
逆に、ラウンジと優先搭乗、優先チェックインは、他社便では確実に効いていた実感があります。 失うことの重みは、項目によってかなり違います。



注意していただきたいのは、キャンセル待ちの優先はシルバーにも残るという点です。 ただしゴールドの下になります。ここは後半の話につながります。
マイルについて
「LITEはマイルなし」ではありません。 なくなるのはSFC PLUS会員特典として進呈される5,000マイルだけです。通常のフライトマイルやボーナスマイルは、これまでどおり積算されます。
スケジュール|いつ判定されて、いつ変わるのか

| 時期 | 何が起きるか |
|---|---|
| 2026年9月29日 | ANAが見直し後の最終内容を発表 |
| 2026年12月16日 | 判定期間スタート |
| 2027年12月15日 | 判定期間おわり |
| 2028年3月頃 | 達成者へメールで通知 |
| 2028年4月 | 新しい区分でのサービス開始(ここからSFCライトに) |
| 以降 | 毎年、同じサイクルで判定 |
すでにSFCを持っている人も含め、全員が対象です。
9月29日の最終発表で、ラウンジ利用が一部復活
2026年9月29日、ANAから見直し後の制度が発表されました。
年間300万円未満の場合にスター アライアンス・シルバーとなる点は変わりませんでした。一方、当初はすべて利用不可とされていたSFC LITEのANAラウンジについては、一部利用できる内容へ見直されました。
私にとって、これは素直にうれしい変更です。ただし、スター アライアンス加盟他社便を利用する際はシルバー資格となるため、ラウンジ、優先チェックイン、優先搭乗、手荷物の優先受け取りなどは原則として対象外です。
最新の利用条件は、ANA公式「スーパーフライヤーズカードのサービスについて」をご確認ください。
300万円は工夫で届くのか|合算できるもの
「無理だ」と決める前に、合算のルールを知っておく価値があります。

※ANA Payは「使った分」が対象です。「チャージした分」は対象外(二重に数えないため)
| 合算できるもの | 公式の記載 |
|---|---|
| 家族カードの決済 | 本会員が持つカードと、それに付随する家族カードの利用分が合算対象 |
| 複数のANAカード | マイル口座が統合されていれば、対象カードを複数枚持っていても利用金額は合算される |
| ダイナース系 | ダイナースクラブ ビジネス・アカウントカード、ANAダイナースプレミアムメタルカードの利用分も本会員に合算 |
| ANA Pay | ANA Pay利用時のお客様番号が家族会員の番号なら、本会員分に合算 |
| リボ・分割 | ショッピングリボ・分割・ボーナス一括も、利用日が期間内なら金額は対象 |
「マイル口座の統合」とは
ANAカードを複数枚作ると、カードごとに別のお客様番号(マイル口座)ができていることがあります。 その状態だと、決済額は合算されません。
同一名義であれば、口座をひとつにまとめられます。
1. ANAのウェブサイトにログイン
2. マイメニュー →「その他」→「マイル口座の統合」
3. 統合したいもう一方のお客様番号を入力
4. 統合後、主に使うカードを「メインカード」に設定できる
統合の状況は、マイメニューの「統合済みカードのお客様番号一覧」で確認できます。
SFCとは別にANAカードをお持ちの方は、まずここを確認してください。
対象外になるもの|積んだつもりが積めていない落とし穴
- ANAカードからANA Payへのチャージ金額(本会員・家族会員とも対象外)
- カード付帯の電子マネー(楽天Edy・PASMO・Suica・nimocaなど)の利用分
- ANA銀聯カードの利用分
- 年会費、各種手数料、キャッシング
- ANAカード〈法人用〉・海外発行カード(対象は券面に「ANA CARD」とある日本国内発行のもの)
- カードブランドを変更した場合、変更前の利用分は原則対象外
- 紛失・切り替え・再発行でお客様番号やカード番号が変わると、対象外になることがある
- 払い戻すと、その分が差し引かれる
「チャージや電子マネーでまとめて積む」という抜け道は、最初から封じられています。 実際の店舗決済でしか積めません。
今の決済額は「ご利用実績照会」で確認できます。 まず現状を知るところからです。
300万円に届かなくても、退会にはなりません|しかも判定は毎年
ここがいちばん知られていないと思います。 公式FAQにはっきり書かれています。
年間決済額が300万円に届かなかった場合、スーパーフライヤーズ会員の資格は無効(退会扱い)になりますか?
>
いいえ、退会にはなりません。(中略)なお、区分判定は毎年実施いたします。
つまり——
- SFC会員でなくなるわけではない
- 一度LITEになっても、翌年また積めばPLUSに戻れる
「一度落ちたら終わり」ではありません。慌てなくていい最大の理由が、ここです。
100万ライフタイムマイルなら、決済額は不問
100万ANAライフタイムマイル(LTマイル)に到達した人は、年間決済額に関わらずSFC PLUSになります。搭乗実績で決まる条件です。
ちなみに私は、ANA上級会員歴25年以上、うちSFC歴23年で、ライフタイムマイルは39万です。
もっと溜まっていそうですが、低いのは理由があります。昔のSFCは、持っているだけで十分に恩恵がありました。 だから私は積算率30%といった格安の運賃ばかり選んでいました。安く乗れて、それでもSFCの恩恵は受けられる。乗った回数のわりに、マイルは増えない乗り方です。
乗っていないから低いのではなく、そういう乗り方をしてきたから低い。 同じような方は、少なくないと思います。
解約する前に、これだけは知っておいてください
「LITEになるなら意味がない」と感じる方はいると思います。年会費を払い続ける価値があるかどうかは、飛ぶ回数も使い方も人それぞれです。解約が正しい選択になる方も、当然いるはずです。
ただ、これだけは知っておいてください。解約すると、SFCの資格を失います。
新制度でも、SFCの申し込み条件は変わりません。ダイヤモンドまたはプラチナのステイタス獲得か、100万ライフタイムマイル到達です。
つまり一度解約すると、もう一度SFC修行をするか、100万マイル飛ぶしかありません。 39万で止まっている私のような人間には、事実上、戻る道がないということです。
それを知ったうえでなら、解約も選択のひとつです。 知らないまま手放してしまうのが、いちばんもったいないと思います。
私は保持します。判定は毎年ですし、LITEでもSFC会員であることに変わりはないからです。
私の結論|LITEを受け入れます。でも解約はしません
正直に言えば、SFCの旨みは年々減ってきました。
かつては今よりずっと手厚い時期がありました。具体的な特典の名前や条件は記憶に頼るのでここには書きませんが、「これだけ付くのか」と思った時代があったのは確かです。今回が初めての改定ではありません。 友人のひとりはSFC修行をしましたが、取得してすぐに特典が変わりました。
私は今、生活費の決済をANAカードではない別のカードに集中させています。ANAカードに移せば、そちらの恩恵を失います。 家族カードの合算も考えましたが、300万円には届きません。
だから私の答えはこうです。
- 2026年12月からの1年で300万円は積みません。LITEになります
- でも解約はしません
- 年間300万円のための決済修行はせず、SFC LITEを受け入れます
最終発表を受け、私は年間300万円のための決済修行はせず、SFC LITEを受け入れることにしました。ただし、今すぐSFCを解約することもしません。
なぜそこまでこだわるのか。理由があります。
最後に|私がスター アライアンス・ゴールドにこだわる理由
2017年7月29日。台風が近づく台湾で、私が乗るはずの便が欠航しました。
桃園空港のカウンターは、キャンセル待ちの行列。50人待ちと言われました。ところが係の方は、こう続けたのです。

「ランクごとの先着順ですので、お客様はゴールドですから、50番目ではなく、現在はトップの順位に上がっています」
並んだ順ではなく、ステイタス順。 結果、ダイヤモンド会員の方が来られて私は2位。そして出た空席は2つ。最後の1席に滑り込みました。
その日、私はラウンジを使っていません。 席が決まらないので入れず、空港のカフェで待っていました。救ってくれたのは、ラウンジではなく順番でした。
エバー航空はスター アライアンスの加盟航空会社です。つまり——SFC LITEだったら、あの日はシルバー扱いでした。
シルバーにもキャンセル待ちの優先はあります。ただし、ゴールドの下です。 そして空席は、2つしかありませんでした。
私がスター アライアンス・ゴールドにこだわるのは、ラウンジのためでも、良い座席のためでもありません。あの日の、あの順番のためです。

まとめ
- 年間決済額300万円で SFC PLUS と SFC LITE に分かれる
- ANAグループ運航便の空港サービスは原則継続。 ANAラウンジも条件付きで利用できる
- 他社便ではシルバー扱い。 キャンセル待ちの優先は残るが、ラウンジ・優先搭乗・優先チェックインなどを失う
- 「マイルなし」ではない。 5,000マイルの進呈がなくなるだけ
- 届かなくても退会にはならない。判定は毎年。戻れる
- 解約すると資格を失う。 再取得にはプラチナ以上の獲得か100万ライフタイムマイルが必要です
- 最終発表で、SFC LITEのANAラウンジ利用が条件付きで残りました
私は年間300万円のための決済修行はしません。SFC LITEを受け入れますが、今すぐ解約もしません。最終発表を受けて出した答えと、それでも残る気持ちは、連載「私のSFC史」第4話にまとめています。
【出典】ANAスーパーフライヤーズカードの制度変更(ANA公式)/Star Alliance Benefits & Privileges(スター アライアンス公式)/マイル口座統合(ANA公式)/台風位置表 平成29年(気象庁)
制度の最新内容は必ずANA公式サイトでご確認ください。本記事は2026年9月10日に公開し、2026年10月に9月29日の最終発表を反映して更新しました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました! 今後も旅の情報ともに失敗談も書いていきます。どうぞよろしくお願いいたします!
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