
【↑画像説明】早朝、朝もやに浮かぶモン・サン・ミッシェル(9月撮影)
モン・サン・ミッシェルの朝焼けや夕日を見てみたい。でも「日の出・日の入りは何時ごろ?」「どこから見るのがきれい?」「早朝ってどうやって島まで行くの?」と、調べてもなかなか具体的な情報が出てきませんよね。
私は対岸のホテルに宿泊して、朝もやに浮かぶモン・サン・ミッシェルと夕焼けに染まるモン・サン・ミッシェルの両方を実際に見てきました。この記事では、その体験をもとに次の3つをくわしく解説します。
- 日の出・日の入りの時間(月別の一覧表)と朝焼け・夕焼けのベストタイミング
- 朝焼け・夕日のおすすめスポット
- 早朝・夜の移動手段(シャトルバスが動いていない時間帯は自転車が最強でした)
先に大事な結論をひとつ。朝焼けは日の出時刻の30〜40分前から始まります。そして多くの季節で、その時間には無料シャトルバス(始発7時30分)がまだ動いていません。つまり朝焼けを見るには「宿泊」と「シャトルバス以外の移動手段」の2つが必要なんです。日帰りツアー(滞在は昼前後)では、そもそも見られない景色ということですね。
パリからモン・サン・ミッシェルまでの行き方(直行バスツアーと列車+路線バスの比較)は、別記事「パリからモン・サン・ミッシェルへの行き方」でくわしく解説しています。
モン・サン・ミッシェルの日の出・日の入り時間【月別一覧】
朝焼け・夕焼け狙いでいちばん大事なのは時間の確認です。モン・サン・ミッシェルは日本よりずっと緯度が高いので、季節による差がとても大きいです。夏は22時ごろまで明るく、冬は8時半を過ぎてようやく日が昇ります。
| 月 | 日の出(CET/CEST) | 日の入り(CET/CEST) |
|---|---|---|
| 1月 | 8:45 (CET) | 17:30 |
| 2月 | 8:10 (CET) | 18:10 |
| 3月 | 7:20 (3月末からCEST) | 19:00 (3月末から20:00) |
| 4月 | 7:00 (CEST) | 20:50 |
| 5月 | 6:15 (CEST) | 21:30 |
| 6月 | 5:55 (CEST) | 22:00 |
| 7月 | 6:10 (CEST) | 21:50 |
| 8月 | 6:50 (CEST) | 21:00 |
| 9月 | 7:30 (CEST) | 19:50 |
| 10月 | 7:10 (10月末からCET) | 18:50 (10月末から17:50) |
| 11月 | 7:55 (CET) | 17:15 |
| 12月 | 8:25 (CET) | 17:00 |
CET(Central European Time)中央ヨーロッパ時間の冬時間 CEST(Central European Summer Time)中央ヨーロッパの夏時間
※同じ月の中でも日の出・日の入りは30分以上ずれます(表は目安です)。旅行の日程が決まったら「モンサンミッシェル 日の出 時刻」で検索して、当日の正確な時刻を確認してくださいね。
朝焼け・夕焼けのベストタイミング

【↑画像説明】日の出のころ。左にモン・サン・ミッシェルのシルエット、右に霧の向こうから昇る朝日
朝焼けは、日の出時刻の30〜40分前から空が染まり始めます。日の出の時刻ちょうどに到着したのでは、いちばんきれいな時間を逃してしまいます。余裕をもって、日の出の40分前には見る場所に着いておきましょう。
朝もやは、昼夜の気温差が大きい時期の朝に、海面に水蒸気が発生してモン・サン・ミッシェルの周りに立ちこめるそうです。私が訪問したのは9月でしたが、2日連続で朝もやのモン・サン・ミッシェルに出会えました。1回は水面のもやにぽっかり浮かぶ姿、もう1回はてっぺんが霧にかくれた、もやに包まれる姿。同じ朝もやでも表情はまったく違いました。わりと高い確率で出会えましたが、これはお天気次第です。朝もやも朝焼けも運まかせの部分があるので、2泊すればチャンスが2回に増えます。日程に余裕のある方には2泊をおすすめします。
ちなみに、水面に立ちこめる朝もやは早朝だけの光景です。私が初日、パリから移動して昼頃に到着したときには、もやは上へ上へと立ちのぼって、山頂を隠す雲のようになっていました。同じ「霧のモン・サン・ミッシェル」でも、時間帯でこんなに表情が違うんです。

【↑画像説明】パリから移動して昼頃に到着したときの光景。朝のもやが立ちのぼって、山頂を隠していました
夕焼けは、日の入り時刻の30分前には自分のベストスポットを確保しておくのがおすすめです。日没後も20〜30分ほどは空の色が刻々と変わり続けるので、この「マジックアワー」までゆっくり楽しんでください。
朝焼け・夕日はどこで見る?おすすめスポット
モン・サン・ミッシェルは島そのものが主役なので、朝焼け・夕日は島の中からではなく、島の外(橋の上や対岸)から島を眺めるのがおすすめです。
【朝】島へ渡る橋の上から朝もやを見る

【↑画像説明】朝8時ころの風景。この時間の橋には観光客がほとんどいないので、写真を撮り放題でした
宿泊することの一番のメリットは、朝もやに浮かぶモン・サン・ミッシェルを見られたこと。早朝にこの光景を見たときは、言葉が出ないくらい感動しました。島と対岸をつなぐ橋の上からは、遮るものなくモン・サン・ミッシェルの全景を見渡せます。
【朝】朝日と島を一緒に撮りたいなら「日の出スポット」
朝日そのものと島を一枚の写真に収めたい方のために、Googleマップには「モン=サン=ミッシェル 日の出スポット(Le Mont-Saint-Michel Point de Lever de Soleil)」という場所が登録されています。島へ渡る橋からは離れた対岸の西側にあり、ここからなら島の背後から朝日が昇る構図が狙えると思われます。橋や堤防沿いの道からは少し歩くので、行かれる方は明るくなる前の移動手段(自転車など)と足元の安全を確保してくださいね。
私はこのスポットには行かず、橋の上から「朝日に照らされていくモン・サン・ミッシェル」を眺めるほうを選びました。朝焼けの時間は限られているので、「朝日と島を一緒に撮る」か「朝日に染まる島をじっくり見る」か、どちらか一つに絞るのがおすすめです。
【夕】桟橋横の土手から夕日を見る
夕焼けに照らされたモン・サン・ミッシェルを見るのも最高です。桟橋の横に土手があり、降りることができます。私はそこに座って、日没時間から刻々と変化するモン・サン・ミッシェルをぼーっと見ていました。至福の時間でした。

【↑画像説明】日没後のマジックアワー。空の色が刻々と変わっていきます
【夜】プロジェクションマッピングに遭遇することも
空いている時間帯に島を歩くことができて、たくさんの写真が撮れました。私が行った日には夕暮れの20時ころから、翌日のイベントのリハーサルが行われていて、島の岩肌にプロジェクションマッピングが映し出されてきれいでした。

早朝・夜の移動はどうする?シャトルバスと自転車
島と対岸をつなぐ無料シャトルバスは、始発:朝7時30分から、最終便:夜0時(24時)まで乗車できます。夕日や夜の観賞のあとにホテルへ戻るには、これで十分安心です。
問題は朝です。上の月別一覧表を見ていただくとわかるとおり、春から秋にかけては、日の出(そしてその前に始まる朝焼け)がシャトルバスの始発より早いんです。日の出が8時半前後と遅い12月〜1月ごろなら始発のシャトルバスでも間に合いますが、それ以外の季節に朝焼けを見るには、徒歩(対岸のホテル街から島まで40分ほど)か自転車で行くことになります。
自転車が最強だった理由

【↑画像説明】ホテルでお借りした自転車。
私は宿泊したホテルで自転車を借りました。ホテルからモン・サン・ミッシェルまでは約3.5km、自転車で20分程度。シャトルバスの時刻を気にせず、朝・日中・夜と何往復もして、モン・サン・ミッシェルの表情の変化を写真に収めることができて大満足です。
私が泊まったホテルでは、自転車を無料で貸してくれました。庭に10台ほど並んでいて、好きなものを選ぶ方式です。保証金として10ユーロを預けますが、返却時にきちんと戻ってきました。チェーンキーもホテルが貸してくれます。ただしライトもかごもなく、整備も行き届いていないので、乗る前にブレーキやタイヤの状態を確認しておくと安心です。

【↑画像説明】早朝、ホテルを出て島へ向かう道。霧の向こうにモン・サン・ミッシェルを見つけた途端、興奮しました
また村の中を自転車で走り、放牧した羊の群れに遭遇したり、地元の料理が食べられるレストランで休憩したり、自転車があったおかげで行動範囲がぐんと広がりました。

【↑画像説明】朝焼けの牧草地で羊の群れに遭遇。これも自転車ならではの出会いです
自転車の貸し出しの有無や料金は宿によって違うので、予約の前に確認しておくと安心です。お泊まりの宿で貸し出していない場合も、周辺にレンタサイクルを行っている施設がありますので調べてみてくださいね。
夜道の注意点
日中はスリの危険もありますが、夜の島には宿泊客しかいないので安全と聞きました。ただし、暗い時間帯に対岸のホテルへ戻る川沿いの道には街灯がなくて、本当に真っ暗です。道迷いや転倒事故に気をつけましょう。懐中電灯の持参が必須です。
朝焼け・夕日を見るなら宿泊が必須

【↑画像説明】一番人気のオムレツ屋さん「ラ・メール・プラール」日中は大行列でした。
日帰りツアーバスの場合、ほとんどのツアーが午前11時から15時頃の3〜4時間の滞在です。朝焼けにも夕日にも時間帯が合わないうえ、この時間帯は島内のどこも観光客で大混雑します。
ツアーバスを降りて最初に利用するシャトルバスは満員で数台見送ることになり、バスの乗車を諦めて40分かけて歩いて島に渡る方もいるほどの大行列です。島内観光のメインは修道院ですが、入場予約を持っていても受付に行列。皆さんお目当てのレストランも人で溢れています。
修道院やレストランの行列に並ぶ時間がもったいないので、私は日中の混雑時は島の外に出て自転車で散策していました。島の外のレストランではゆっくり食事ができて、料理の価格やメニュー内容も島内に比べて満足できるレベルでしたよ。
対岸のホテルの探し方
ホテル探しはbooking.comサイトを使っています。(1)booking.comの検索画面に「モンサンミッシェル」と入力する。(2)「地図で見る」を開く。(3)目的地からの距離と金額で判断する。
私の宿泊場所は島内ではなく対岸と決めていたので、地図で確認するとボーヴォワール地区がモン・サン・ミッシェルにまあまあ近いとわかりました。もっと近いところもありますが、宿泊料金と利用客のクチコミを読みながらホテルを探していきます。

私はボーヴォワール地区のホテルローズに決めました。モン・サン・ミッシェルまで約3.5km、自転車で20分程度でした。ホテル「ローズ」のオーナーさんは親切で、私が気になっていた自転車をこのホテルで借りることができたので、安心して過ごすことができました。

【↑画像説明】ホテルローズの外観。薄紫の鎧戸とお花がかわいい建物です

※agodaでは以前の名前「Hotel Gue de Beauvoir」で掲載されていますが、ホテルローズと同じ宿です。
ほかの宿もあわせて見たい方は、agodaのモンサンミッシェル周辺のホテル一覧が便利です。日本語で料金の比較とクチコミの確認ができます。

島の外のレストラン
レストラン探しにはGoogle Mapsが便利です。(1)Mapsの検索に「モンサンミッシェル+ホテルローズ」と入力する。(2)「ホテルローズ」の位置がわかれば地図を拡大する。(3)地図上で近隣のレストランマークを見つける。(4)レストランへ行ってみる。店内の雰囲気とメニュー内容が良ければ入店します。

私が利用したレストランは「Bistro du mont」。価格も安くて美味しかったです。
パリからの行き方は?
パリからモン・サン・ミッシェルへの行き方は、大きく分けて「直行バスツアー」と「列車+路線バスの個人手配」の2つです。どちらが向いているかは、目的によって決まります。
| こんな方 | おすすめの行き方 |
|---|---|
| 朝焼け・夕日が見たい(この記事の内容) | 列車+路線バスで行き、対岸で1〜2泊 |
| 乗り換えが不安・日帰りで楽に行きたい | 直行バスツアー(ただし朝焼け・夕日は見られません) |
| 座りっぱなしが苦手・途中の街も楽しみたい | 列車+路線バス(経由地レンヌの街歩きも楽しめます) |
それぞれのメリット・デメリット、実際に列車+路線バスで行った体験談は、別記事「パリからモン・サン・ミッシェルへの行き方」でくわしく解説しています。
まとめ 朝焼け・夕日こそモン・サン・ミッシェルの本当の絶景
モン・サン・ミッシェルのいちばんの絶景は、観光客であふれる昼間ではなく、早朝と夕暮れにあります。それを見るための準備は、この3つだけです。
- 月別一覧表で日の出・日の入りの時間を確認する(朝焼けは日の出の30〜40分前から)
- 対岸のホテルに宿泊する(できれば2泊。日帰りツアーでは時間帯が合いません)
- 早朝の移動手段を確保する(自転車が一押し。無理な方は徒歩40分か、冬場ならシャトルバスでも間に合います)
自分で計画を立てて、少しだけ冒険してみることで、ツアーでは味わえない特別な体験ができます。思い切って、新しい旅行スタイルに挑戦してみませんか?
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
にほんブログ村


コメント