祇園祭のランチは、料理だけでなく「京都らしい時間」を味わいたい
祇園祭の山鉾巡行を楽しんだあと、「せっかく京都まで来たのだから、特別なランチを食べたい」と思う方も多いのではないでしょうか。
今回訪れたのは、八坂神社の西楼門すぐ隣にある**「柚子屋旅館 一心居」**。
7月24日の後祭山鉾巡行のあとに、**祇園祭限定「柚子雑炊膳+1ドリンク」*をいただきました。
料理はもちろん、築100年を超える町家の落ち着いた空間、祇園祭ならではの文化に触れられる体験まで、期待以上の時間を過ごすことができました。
京都らしいランチを探している方に、自信を持っておすすめしたい一軒です。
柚子屋旅館 一心居の基本情報


- 店名:柚子屋旅館 一心居
- 場所:八坂神社西楼門すぐ隣
- 最寄駅:京阪本線「祇園四条」駅から徒歩10分
- ランチ:11:30/13:30の二部制
- 完全予約制
- クレジットカード利用可
私は数日前に偶然予約できましたが、祇園祭期間は満席になることも多いようです。
一休レストランでは1名予約ができなかったため、基本的には2名からの利用と思われます。
▶ 一休.comレストランで確認する

門をくぐると、そこは別世界

祇園祭で多くの人が行き交う八坂神社のすぐ隣。
ところが門をくぐった瞬間、驚くほど静かな空間が広がっていました。
先ほどまでの賑わいが嘘のようです。
京都の町家らしい落ち着いた雰囲気に包まれ、「今日は特別な時間になりそう」と期待が高まりました。
最初に迎えてくれたのは昔ながらの「おくどさん」

玄関を入ると、まず目に飛び込んできたのが大きなおくどさん(かまど)。
昔の京都の暮らしをそのまま残したような趣があり、旅館の歴史を感じます。
料理をいただく前から、「京都らしさ」を味わえる演出に心が躍りました。
坪庭を眺めながら過ごす贅沢な時間


案内された待合の席からは、美しい坪庭が見えます。
この日は40℃近い猛暑。
ところが、不思議なことに庭を眺めていると、涼しい風が吹いているような錯覚を覚えました。
「本当に外も涼しいのかな?」
そう思ってガラス戸を少し開けてみると……
熱風が一気に入ってきました。
「あ、やっぱり京都の夏だった!」
思わず慌てて戸を閉め、思わず笑ってしまいました。
外の暑さを忘れるほど静かな空間だからこそ感じた、小さな出来事です。
朱色の器に並ぶ15品のおばんざいに感動

最初に運ばれてきた瞬間、「わぁキレイ!」と声が出ました。
朱色の小さい器に、美しく並べられた15品のおばんざい。
見た目だけでも十分楽しめます。
スタッフの方が一品ずつ丁寧に説明してくださいました。
「なるほど」とうなずきながら聞いていたのですが……
食べ始めると、どれも本当に美味しくて、
「これ、さっき何とおっしゃたっけ?」
「説明してもらったのに忘れちゃったね。」
そんな会話をしながら、一品ずつゆっくり味わいました。
京都の旬を少しずつ楽しめる、とても贅沢な一皿でした。
香ばしさに笑顔。うなぎの白焼きは絶品です

コースの中でも特に印象に残ったのが、うなぎの白焼きです。
ゆずのピリ辛の薬味が添えられて、それを付けると不思議な美味しさです。
表面は香ばしく焼き上げられ、箸を入れると身はふっくら。
余計な味付けをせず、素材そのもののおいしさを楽しめる一品でした。
「これだけでも京都まで来た価値がある。」
そう思えるほど満足度の高い料理でした。
「ちまき」の中身が気になって仕方ありませんでした

「ちまき」と聞いて、私は端午の節句に食べる甘いちまきを思い浮かべていました。
そのため、運ばれてきた瞬間から「中には何が入っているのだろう」とワクワク。
笹を開いてみると、中に入っていたのは鱧の押し寿司でした。
京都の夏らしい鱧を、このような演出で味わえるとは思っていなかったので、とても印象に残りました。
料理だけでなく、目でも楽しませてくれる京都らしいおもてなしを感じます。
夏だけの贅沢。爽やかな香りに包まれる青柚子雑炊



柚子屋旅館といえば柚子雑炊。
でも、夏にいただけるのは黄色い柚子ではなく、旬の青柚子です。
スタッフの方が目の前で青柚子をたっぷり絞ってくださると、爽やかな香りがふわっと広がりました。
お出汁のやさしい味わいに、青柚子のすっきりした香りが加わり、暑さを忘れさせてくれるような一杯です。
最後まで飽きることなく、おいしくいただきました。
「蘇民将来」のお札で祇園祭の意味を知る

食事の最後には、ちまきに巻かれていた「こより」について、スタッフの方が丁寧に説明してくださいました。
そこには
「蘇民将来子孫也(そみんしょうらいのしそんなり)」
と書かれています。
これは「私は蘇民将来の子孫です。疫病からお守りください」という意味を持つ、祇園祭に伝わる厄除けのお札だそうです。
説明を聞いた瞬間、
「だから京都の町家の玄関に、このお札が飾られているんだ。」
以前から気になっていたことが、ようやくつながりました。
料理だけでなく、京都の文化まで学べたことも、このランチの大きな魅力でした。
予約情報
私は数日前に偶然予約できましたが、祇園祭期間は非常に人気があります。
柚子雑炊膳+1ドリンクプラン
- 1ドリンク(生ビール、柚子ジュース、柚子茶、京番茶からお選びいただけます)
- 料理:朱盃16点盛り 旬の物 柚子雑炊 甘味
- 料金:6,000円(税込・サービス料込)
- ランチ:11:30/13:30の二部制
- ディナーはお店に確認
- 予約制
- クレジットカード利用可
▶ 一休.comレストランで空席・料金を確認する

まとめ|シーズンをとわず訪れたい京都の名店
祇園祭の熱気に包まれた京都。
八坂神社のすぐ隣にありながら、一歩門をくぐると、そこには驚くほど静かな時間が流れていました。
坪庭を眺めながらいただく15品のおばんざい、香ばしいうなぎの白焼き、夏だけの青柚子雑炊。
さらに、「蘇民将来」のお札を通して祇園祭の歴史や文化にも触れることができ、料理だけではない特別な体験になりました。
京都にはおいしいお店が数多くありますが、「京都らしい時間まで味わえる店」はそう多くありません。
祇園祭の時期はもちろん、京都らしい風情の中でゆっくり食事を楽しみたい方には、ぜひ一度訪れていただきたい一軒です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました! 今後も旅の情報ともに失敗談も書いていきます。どうぞよろしくお願いいたします!
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