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クイーンズタウンのホテル代を調べて、思わず画面を閉じたくなったことはありませんか。
私も同じでした。そこで3泊の宿に選んだのが、町の中心にあるポッド型ホステル「LyLo Queenstown」です。ただ、口コミを読むと「うるさい」「快適」と評価が割れていて、予約ボタンを押す指が止まりました。
以前、初めてドミトリーに泊まったときの私は、「これは無理かもしれない」と本気で思いました。それでも宿泊費を抑えて旅を続けるうちに、ホテルと比べるのではなく「ドミトリーとはこういうもの」と受け止め、工夫するようになりました。
ホステル選びで大切なのは、不便がないことではなく、不便の中身を先に知っていることです。
この記事では、2026年10月に下段ポッドで3泊した体験をもとに、よかった点も困った点も正直にお伝えします。

先に結論|LyLoはこんな人に向いています
| 向いている人 | 向かない人 |
|---|---|
| 宿代を抑えて、ハイキングや観光に使いたい | 音に敏感で、耳栓やイヤホンを使いたくない |
| 相部屋でも、カーテンの中では一人になりたい | 大型スーツケースで移動している |
| 自炊をして食費も抑えたい | 買ってきたお酒を宿で飲みたい |
LyLo Queenstownの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 住所 | 47 Camp Street, Queenstown 9300 |
| 料金 | ポッド1泊NZ$48〜(約4,300円〜。2026年11月の公式サイト表示。時期で変動) |
| 私の宿泊料金 | 3泊で21,403円(1泊あたり約7,100円) |
| 部屋の種類 | ポッド、女性専用ポッド(1室8ポッド)、個室など |
| チェックイン | 15時から(公式規約の目安。予約時に確認) |
| チェックアウト | 10時まで(公式規約の目安。予約時に確認) |
| フロント | 24時間対応。セルフチェックイン機あり |
| 支払い | カードのみ(デビット、クレジット) |
| キャンセル | 原則、到着前日14時まで無料(プランにより異なる) |
| 朝食 | 宿泊料金に含まれる案内は公式サイトで確認できず。自炊か外食が基本 |
| Wi-Fi | 無料 |
※料金や条件は変わることがあります。予約前に公式サイトをご確認ください。日本円は1NZドル=約90円で計算した目安です。

なぜLyLoの口コミは割れるのか
LyLoの評価が割れる理由は、宿の良し悪しだけではないと感じました。
ホテルの代わりとして見ると、音も水回りも不満が出ます。ドミトリーとして見ると、個室感やロッカーの安心感はかなり優秀です。つまり、「何と比べて泊まるか」で、同じ宿の点数が変わります。
では、不満はどこから生まれるのでしょうか。泊まってみて、原因は次の3つだと分かりました。
不満の原因1|人の声より「生活音」が響く
口コミで最も気になっていたのが騒音です。ところが、3泊して眠れないほどの話し声は一度もありませんでした。
宿泊者の多くは一人旅で、部屋では皆さん静かです。チェックインのとき、大荷物でドアに手こずっていた私を見て、先にいた方がドアを押さえてくれました。「日本人ですか?」と声をかけてくれたのは、日本語の上手な韓国の方です。数秒話しただけの、小さな親切でした。部屋での会話は、そのくらいでした。
響いたのは、次のような音です。
- ビニール袋のカシャカシャ音
- スーツケースのジッパー音
- 部屋の重たいドアが閉まる「バタン」という音と振動
- ロールカーテンの下の棒が枠に当たる「カチカチ」音
最後の音はLyLoならではです。遮光性が高い代わりに、布カーテンにはない硬い音がします。
部屋のドアはかなり重く、手を添えずに閉めると「バタン!」と大きな音がします。私は幸いドアから離れた奥のポッドでしたが、ドアの近くでは、音だけでなく振動も伝わってくるかもしれません。
耳栓をしても、音が完全に消えるわけではありません。それでも、気になるレベルはやわらぎます。
私の快眠対策|ノイズキャンセリングイヤホンと小さな音楽
突然鳴るジッパーやカーテン、ドアの音対策に、私はノイズキャンセリング機能付きのイヤホンを使っています。スマホでリラックス音楽をごく小さな音量で流しながら眠ると、周囲の音が気にならなくなり、朝までぐっすり眠れました。
音対策は「あれば便利」ではなく、ドミトリーの必需品です。
不満の原因2|シャワー室の構造と、通路の荷物
水回りで困ったのは、シャワーブースと着替えスペースの間に、カーテンも段差もないことです。普通に浴びていても水しぶきが飛び、服が濡れそうになりました。スリッパも濡れてしまいました。


対策は簡単です。服はビニール袋に入れて高いフックにかけ、足元は濡れてもいいサンダルにします。これだけで、ストレスはかなり減ります。
もう一つ気になったのが、共有通路です。ロッカーに入らない大型スーツケースが広げられたまま置かれ、靴やシャンプーなどの雑貨も出しっぱなしでした。
宿泊者が毎日入れ替わるので、通路から荷物が消える時間がありません。スタッフの方がキッチンや洗面所をこまめに清掃していても、これでは通路に掃除機をかけにくいでしょう。衛生面で少し不安を感じた場面です。

相部屋の清潔さは、設備だけでなく、泊まる人の小さな片づけで決まります。
不満の原因3|知らないと困る、LyLo独自のルール
買ってきたお酒は、館内で飲めません
ホステルのキッチンでスーパーのビールを飲みながら自炊。そんな楽しみを考えている方は、ここが要注意です。
LyLoでは、エレベーターや廊下に次の掲示がありました。
Due to licensing restrictions, only alcohol purchased on-site may be consumed on the property.
酒類販売のライセンス上の制限により、館内で飲めるお酒は、館内で購入したものだけです。4階のキッチンやルーフトップに限らず、掲示の文面は「the property(敷地内)」全体を指しています。
ニュージーランドには、レストランにお酒を持ち込める「BYO」の文化があります。ただ、LyLoは酒類を提供する施設なので、居酒屋に缶ビールを持ち込めないのと同じだと考えると分かりやすいでしょう。

お酒を楽しむなら、4階のルーフトップへ。セルフ式のビールサーバーが並び、公式サイトによると営業は毎日16時〜21時です。ハッピーアワーは17時〜19時で、ビールNZ$8(約720円)、カクテルNZ$12(約1,080円)です。
私はバーを利用しませんでしたが、公式サイトなどによると、スタッフに身分証を見せてカードにチャージし、タップして注ぐ仕組みです。パスポートなどの身分証を持って行くと安心です。

カードキーを抜くと、電源が切れます
ポッド内の電源は、部屋のカードキーを差している間だけ通電します。部屋を出るときはカードキーを持ち歩くので、「シャワーの間に充電しておく」ことができません。
「別のカードを差しておけば通電するのでは?」と思い、試してみましたが、認識されず通電しませんでした。充電はポッドにいる間や就寝中に済ませ、日中の外出には大容量のモバイルバッテリーを用意すると安心です。
コンセントには、カードキーとは別にオン・オフのスイッチがあります。使うときはスイッチをオンにします。ニュージーランドのコンセントは日本と形が違うので、変換プラグも忘れずに持って行きましょう。

ルールは、先に知っていれば「不満」ではなく「段取り」になります。
解決編|ポッドを自分の部屋にする使い方
ここからは、3泊して分かった快適に過ごすコツです。
ロールカーテンを下ろせば、しっかり一人になれます
カーテンを下ろすと視線はほぼ遮られ、閉め方次第で光漏れもほとんどありません。コンパクトなのに、「自分だけの部屋」という安心感があります。マットレスのクッションも、体を休めるには十分でした。ポッド内の壁には鏡もあり、ありがたかったです。


室温は快適に保たれていました。天井には機械のようなものがあり、最初は「何がついているんだろう?」と少し不安になりました。写真を撮ってAIに確認すると、換気扇と消火用スプリンクラーだと分かり、一安心です。
「換気ファンの音が気になる」という声もあり、確かに定期的にファンの回る音はします。それでも、カプセルの中に空気が流れていて、防災設備も近くにある安心感のほうが大きかったです。
ひとつ注意したいのは、下段でもベッドがかなり高いことです。小柄な私は、ベッドの端に腰かけても足が床に届きませんでした。
- 入るとき:上半身からベッドに乗り越えるようにして、這い上がっていました
- 出るとき:足元が見えにくいので、つま先で床を探り、足が着いたのを確認してから下りていました


小物は「定位置」を決めると散らかりません
- ネットポケット:壊れては困るノートパソコンやメガネに
- コンセント横の浅い棚:充電中のスマホや小物に
- ベッドと壁のすき間:幅は約10センチ。仕分けポーチを並べて「引き出し」に
このすき間収納は、HAKAハウスの滞在記でも紹介した整理術です。
ベッド下ロッカーは、南京錠がいりません
ベッド下の大きなロッカーは、自分で4桁の番号を設定するタイプです。南京錠の持参も、鍵をなくす心配もいりません。日本の温浴施設やジムにあるものと似ているので、迷わず使えました。
機内持ち込みサイズのスーツケースとリュックは、すっぽり入りました。パソコンなどの精密機器も、鍵をかけて保管できます。大型スーツケースの方は、入らない可能性を考えておくと安心です。
4階キッチンが、食費を救ってくれます
4階の共用キッチンには、IHコンロ、電子レンジ、ブレンダー、鍋、フライパン、食器類がそろっています。朝には調理台がきれいに片づいていて、気持ちよく使えました。


常温の食品は専用の食品ロッカーへ。大型冷蔵庫には、名前シールを貼って食材を保管します。冷蔵庫には短期滞在者用と長期滞在者用の区分があるので、掲示を確認してから入れましょう。

湯沸かしポットもありますが、待ち時間を避けたかった私は、携帯用ポットを持参して使いました。
キッチンの調味料は、自由に使えるようでした(私は使っていません)。食材が余った人は、「free」と書かれた場所に置いていくのでしょう。前の晩にあったパンが翌朝には減っていて、お裾分けが循環しているのだと感じました。

4階にはテラス席もあります。口コミや地図サイトでは「Miss Lucy’s」の名前で紹介されていることもありますが、現在の公式サイトでは「Rooftop Hangout」と案内されています。


洗濯は、フロントでトークンを買います
長旅で気になる洗濯は、トークン式です。掲示によると、洗濯機も乾燥機もフロントで買う$5(約450円)のトークンを使います。洗剤は自分で用意し、左側の投入口へ入れます。

私は洗濯機を使わず、速乾の下着だけ自分で洗いました。下着はポッド内の小物入れのネットにS字フックで吊るし、タオルはポッドの外側のフックに吊るして干しました。
バスタオルより、携帯用の速乾タオルが便利でした
備え付けのバスタオルはありますが、私は使いませんでした。バスタオルは一度湿るとすぐには乾かないからです。代わりに持参したのが、かさばらない携帯用の速乾タオルです。使ったあと、数時間で乾いていました。
主な観光スポットへ歩いて行けます
LyLoは町の中心部にあり、初めての私でも迷わず歩いて移動できました。主なスポットまでの徒歩時間は、地図上の目安で次のとおりです。
| 行き先 | 徒歩の目安 | ひとこと |
|---|---|---|
| スーパー Four Square | 約2分 | 野菜、果物、パン、冷凍食品まで一通りそろう |
| Fergburger | 約3分 | 町の人気ハンバーガー店 |
| 湖畔(Earnslaw Park) | 約5分 | 夕方の散歩にちょうどいい距離 |
| Steamer Wharf | 約6分 | 湖畔の店が集まるエリア |
| Skylineのゴンドラ乗り場 | 約7分 | 宿から歩いて行ける展望スポット |
| Kiwi Park | 約8分 | ゴンドラ乗り場の近くで組み合わせやすい |
| Queenstown Gardens | 約12分 | 湖に面した公園を散策できる |
少し遠くへ行く日は、Orbusのバスが使えます。Arrowtownへも、バス1本で行けました。行き方は別の記事で詳しく紹介します。ハイキングが目的だった私には、バス乗り場に行きやすいことも大きな利点でした。

アクセス|空港からLyLoまで
空港からは約8km、車で約12分です。節約派には路線バスOrbusのルート1が便利です。

- 空港ターミナルを出て、Orbusのバス停へ向かいます
- 町の中心部行きのルート1に乗ります
- 中心部のStanley Streetで降ります。空港専用ではなく、普通の路線バスのバス停です
- Camp Streetの47番地まで、徒歩約5分です
空港からLyLoまで、バスと徒歩の移動で、カートを引いて困ったのは宿のフロント前の数段の階段だけでした。それ以外は問題なく進めました。
運賃は大人の場合、Bee Cardで$2.50(約230円)、現金なら$10(約900円)です。銀行カードやクレジットカードでは支払えません。短期滞在でも何度かバスに乗るなら、Bee Cardを検討しましょう。私は空港に到着したときに買いました。21時以降に着く便でしたが、問題なく買えました。カード代は$5(約450円)です。

車の方は要注意です。敷地内に駐車場はなく、約180m先に1台NZ$30(約2,700円、24時間、正午から正午まで)の枠が限られた数だけあります。事前にメールで依頼が必要です。
荷物は、数段の階段を持ち上げられる重さにしておくと安心です。
おまけ|ニュージーランドの支払い事情
今回の7泊のニュージーランド滞在では、日本円からNZドルへの現金両替を一度もしませんでした。街中の買い物、食事、スーパーは、すべてクレジットカードのタッチ決済で済みました。
Orbusだけは車内でクレジットカードのタッチができなかったので、空港でBee Cardを買い、クレジットカードでチャージして使いました。
チェックアウト前に知っておくこと
チェックアウトの朝は、シーツなどのリネンを外して、通路の回収カートに返します。

チェックインの前後は、フロントで荷物を預けられます。夜の便やバスまで時間があっても、身軽に町を歩けます。
最後の朝まで段取りを知っていれば、次の目的地へ気持ちよく出発できます。
LyLoの予約前にやること
今日からできる準備を、チェックリストにしました。
準備の数分が、現地の3泊を快適にしてくれます。
予約するとき
- 女性専用ポッドか、通常のポッドかを選ぶ
- 公式サイトと予約サイトの料金を比べる(2026年11月時点の公式サイトでは、割引コードLYLO10の案内がありました)
- 7泊以上なら、長期滞在割引も確認する
- キャンセル条件を確認する
荷造りするとき
- 耳栓
- 濡れてもいいサンダル
- 服を入れるビニール袋
- ノイズキャンセリングイヤホン(音に敏感な方に)
- 大容量のモバイルバッテリー
- 変換プラグ
- 携帯用の速乾タオル(備え付けはバスタオル1枚)
- 洗濯をする方は洗剤。手洗いする方はS字フックも
- 夜に音を立てないよう、荷物は小分けのポーチへ
到着するまでに
- Bee Cardを買うか、現金を用意する
- 宿の支払いに使うカードを手元に置く
- 空港からの最終バスの時刻を確認する
よくある質問
| 質問 | 答え |
|---|---|
| 荷物は預けられますか | チェックイン前後ともフロントで預けられます |
| 南京錠は必要ですか | 不要です。4桁の暗証番号式です |
| タオルはありますか | バスタオルが1枚あります。フェイスタオルはありません |
| ドライヤーはありますか | 共用洗面スペースにあります |
| シャンプーはありますか | 各シャワーブースにソープディスペンサーがあります |
| 買ったお酒は飲めますか | 館内では飲めません。館内で購入したお酒のみです |
| エレベーターはありますか | あります。階の案内も出ています |
| 外出中にポッドで充電できますか | できません。カードキーを抜くと電源が切れ、別のカードでも通電しませんでした |
まとめ|工夫すれば、LyLoは頼もしい拠点になる
LyLoには、シャワー室の水はねや通路の荷物など、ドミトリーらしい課題があります。ホテルの個室と比べれば、不便を感じるのは当然です。
それでも、カーテンの中の個室感、暗証番号式ロッカーの安心感、使いやすいキッチン、歩いて動ける立地がそろった宿は心強い存在でした。耳栓やイヤホン、サンダル、ビニール袋を荷物に入れておくだけで、3泊の過ごしやすさはかなり変わります。
宿泊費を抑えられれば、その分を観光や食事など、クイーンズタウンでの楽しみに使えます。
「私にドミトリーは無理かも」と迷っている方こそ、まずは工夫を一つだけ持って、クイーンズタウンへ出かけてみてください。
参考情報(確認日:2026年11月5日)
- LyLo Queenstown公式サイト
- LyLo Eat + Drink
- LyLo Rooftop Happy Hour
- LyLo利用規約
- Orbus運賃(Otago Regional Council)
- Queenstownのバス路線変更(Otago Regional Council)
- LyLoのセルフ式バーの記事(Restaurant & Café)
※今回の滞在で歩いたハイキングルートと装備は、今後別の記事で詳しく紹介する予定です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました! 今後も旅の情報とともに失敗談も書いていきます。どうぞよろしくお願いいたします!
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