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南漢山城ハイキング実録|山城駅のバス乗り場と西半分コースの見どころ

ソウル郊外に位置するユネスコ世界遺産「南漢山城(ナムハンサンソン)」。標高500m前後の山々の稜線をぐるりとつなぐように築かれた総延長11.76kmもの城壁は、17世紀に王様みずから45日間籠城したという壮絶な歴史を今に伝えています。

歴史ドラマさながらの重厚な城郭と、四季折々の美しい自然を一度に感じられる、ハイカーに大人気のスポットです。

南漢山城へ山城駅から向かうなら、目印は「山城ロータリー」行きのバス。乗り場は1・2番出口側です。
私は古い情報を信じて反対側で待ってしまい、結局タクシーに乗ることになりました。

この記事では、2026年8月訪問時のバス乗り場、実際に歩いた西半分5.1kmのコース、南漢山城が「隠れ首都」と呼ばれる理由を写真と漫画で紹介します。

※上記のバス路線番号は2026年8月5日の訪問時に確認したものです。バス路線は変更されることがあるため、ご利用の際は現地の表示や交通アプリで最新の運行状況をご確認ください。

目次

山城駅へのアクセス(明洞・城南市から)

多くの旅行者はソウル市内から向かいますが、今回は城南市内にホテルを取っていたため、それぞれのルートを整理しておきます。

  • ソウル市内(明洞など)から行く場合: 地下鉄4号線や2号線などを乗り継ぎ、蚕室(チャムシル)駅でピンク色の地下鉄8号線に乗り換え、「山城駅」を目指します(約50〜54分)。
  • 城南市(スネ・牡丹エリア)から行く場合: 水仁・盆唐線などで牡丹(モラン)駅へ行き、地下鉄8号線に乗り換えて「山城駅」へ向かいます(約27分)。
明洞・城南市それぞれから山城駅へのアクセスルート図

どちらから向かう場合も、「ピンク色の8号線で山城駅を目指す」のが共通のゴールです。

【図解】山城駅からの正しいバス乗り場(迷わないアクセス)

南漢山城へ行く際は、地下鉄8号線「山城(サンソン)駅」から市内バスに乗り換えて山の上(南漢山城ロータリー)を目指すのが最も確実なルートです。

しかし、ネットやブログの情報には「行き」と「帰り」のバス停が混同されているものが多く、私もここで大きなトラップにハマってしまいました。

バス乗り場の重要ポイント
  • 目印は行き先表示の「산성로터리(山城ロータリー)」:これが出ているバスに乗ればOK(9番、9-1番、52番など)
  • 乗り場(南漢山城へ登る時):地下鉄8号線 山城駅 1番または2番出口
  • 山側の「山城ロータリー」バス停から市内へ戻る場合も同じ9番などで下りられます(山城駅では3番出口側に到着)

ネット上でよく見る「反対側の出口」という情報は、帰りに到着する場所のこと。 行きにそちら側で待っていても、山行きのバスはいつまで経ってもやって来ません。「山城ロータリー」行きかどうかだけを確認すれば迷いません。

このトラップに気づいたのは、実はタクシーの運転手さんとのやり取りがきっかけでした。詳しくは記事後半のおまけパートでどうぞ。

山城駅バス停の場所(9番バスで南漢山城へ行くバス停と、市内へ戻る帰りのバス停)
タクシーで行く場合の目安

山城駅から南漢山城ロータリーまでは、タクシーでおよそ10〜15分。メーター運賃は8,000〜9,000ウォン(約900〜1,000円)程度が目安です。行き先をアプリではっきり「南漢山城(ナムハンサンソン)」と伝えれば、通常は問題なく向かってくれます。

南漢山城ハイキングコース概要

無事に到着した南漢山城。今回はビジターセンターで地図をもらい、北門からス城壁沿いに西半分のコースを歩きました。

実はこの日、気温38度という猛暑。 たっぷり休憩を取りながら無理をせず、予定の半分のコースで切り上げるという判断をしました。それでも十分すぎるほど素晴らしい景色に出会えたので、東半分はまた次回のお楽しみに取っておこうと思います。

山行データ
  • 日程:2026年8月5日
  • 歩行距離:約5.1km(西半分コース)
  • 難易度:ヤマレコの体力度で「1」(10段階中もっとも軽い部類)。ゆっくり歩けば足腰への負担は少なめです。
  • 所要時間:約3時間3分(休憩含む・ゆっくりペース)
  • 高低差:登り 223m/下り 226m
  • ルート:南漢山城ロータリー(北門)➔ 5コース(紫ライン)西半分・城壁沿い
  • シューズ:私はモンベルの登山靴で歩きましたが、出会った方の8割はスニーカーでした。

[ルート図挿入:ヤマレコの実際に歩いたGPSルート図]

コースの難易度について: 前述の通り体力度は「1」と登山初心者でも無理なく歩ける軽いコースですが、全編がフラットというわけではありません。城壁沿いの区間には苔むした石段が、樹林帯には木製の階段が点々と現れます。段差は大きくありませんが、下りでは足元に注意してください。

歩いたのはパンフレットの「5コース」西半分: 現地の観光パンフレットで紫色のラインで示されている「5コース」(健脚・上級者向け、全周7.7km)のうち、西側半分にあたる区間を歩きました。城壁のすぐ横を通るルートなので石段や未舗装の区間もあり、赤いラインで示される「1コース」(西側を一周する3.8kmの標準コース)に比べると、道の整備状況はやや粗めです。もっと歩きやすいコースを希望する方は、1コースを選ぶのがおすすめです。

途中で引き返したくなったら: 南漢山城の城壁沿いには北門・西門・南門・東門と複数の門があり、どの門からも山城ロータリー方面へ下りる道が通じています。今回のように北門から西門方面へ向かうコースでも、西門や守御将台まで来たところで無理を感じたら、その場から北門へ引き返すことができます。体調や天候を見ながら、コースの一部だけを歩く選択もおすすめです。

猛暑の時期に歩かれる方へ: 遊歩道はよく整備されていて歩きやすいのですが、日陰が少ない城壁沿いの区間もあります。真夏に歩くなら、水は500ml×2本(計1L程度)を目安に持参し、帽子や日傘、日焼け止めも忘れずに。こまめな休憩と水分補給を優先してくださいね。

訪れるベストシーズンは秋: 南漢山城は特に10〜11月の紅葉が有名で、灰色の重厚な石垣と燃えるような紅葉のコントラストが素晴らしいと評判です。今回は夏の新緑の中を歩きましたが、季節を変えて訪れれば、また違った表情に出会えそうです。

おすすめの靴について: 遊歩道は舗装区間が中心なのでスニーカーでも十分歩けますが、石段や木段の段差もあるので、グリップのしっかりした靴の方が転倒しにくく安心です。私はいつも自然の中を歩くときはトレッキングシューズを履くようにしていて、今回もモンベルの登山靴で足元は快適でした。

登山靴を探すならゼビオ(大型スポーツ専門店)

【プラス知識】南漢山城が「隠れ首都」と呼ばれる理由

歩き始める前に、少しだけ寄り道。なぜこの場所がユネスコ世界遺産に選ばれたのか、その理由を漫画でご紹介します。

南漢山城は「もしもの時の隠れ首都」だった
城を築き、守ったのは僧兵だった

築城が本格化したのは17世紀ですが、実は最も古い遺構は672年、新羅の文武王が築いた石垣(주장성)にさかのぼります。

7世紀から1300年以上、直され続けてきた
1636年、その

王様が実際に滞在した「行宮(ヘングン)」という建物も、今もこの城内に残っています。

南漢山城と対になる、北の北漢山城
世界的にも珍しい理由

【見どころ解説】城壁と絶景を楽しめるハイキングルート

スタート地点は、芝生の広場から

南漢山城ロータリーでタクシーを降りると、まず出迎えてくれるのは緑の芝生と、山へ向かって伸びる石段。観光客と地元の人が半分半分くらいで、ピクニック気分の家族連れも見かけました。

南漢山城ロータリー付近、山へ続く石段のある広場

登り始める前に、ぜひ立ち寄ってほしいのが「ビジターセンター」。世界遺産の石碑のすぐ奥、写真の赤丸のあたりです。ここで日本語のコースパンフレットがもらえます。

世界遺産の石碑とビジターセンター(赤丸の建物)

重厚な石造りの城門をくぐる

山道に入るとすぐに、歴史を感じる立派な石造りの城壁と城門が現れます。総延長11.76kmにも及ぶこの城壁は、山の稜線に沿ってうねりながら続いていて、日本のお城とはまた違った、まるで龍が山肌を這うようなダイナミックな造りが魅力です。石を積んだ城門をくぐるたび、仁祖の時代にここで籠城戦が繰り広げられていたことを想像すると、感慨もひとしお。

南漢山城の石造りの城門

城壁沿いを歩く、松の木と石垣の道

城壁のすぐ横を歩く区間では、傘のように枝を広げた松の木と、苔むした石垣が並んで続きます。舗装された歩きやすい道なので、城壁を眺めながらのんびり歩けるのが気持ちいいところ。分岐点には道標もこまめに立っていて、迷う心配はほとんどありませんでした。

松の木と石垣が並ぶ城壁沿いの道

視界が開ける絶景展望ポイント

城壁沿いの道を登っていくと、ソウルの街並みを一望できる展望ポイントに到着します。標高500m前後の稜線をたどるルートだからこそ味わえる、開放感たっぷりの景色。真夏で少し霞んではいましたが、それでもびっしり広がる高層ビル群には思わず足を止めてしまいました。秋や冬の澄んだ日なら、もっとくっきり見渡せそうです。

城壁越しに見えるソウルの街並み

木漏れ日が心地よい森林トレイル

城壁区間だけでなく、豊かな緑に囲まれた歩きやすい樹林帯も続きます。一部の区間にはヤシ繊維を編んだ「ヤシマット」が敷かれていて、足への負担が少なく快適に歩けました。夏のハイキングでも木陰が涼しく、気持ちよく歩を進めることができます。紅葉シーズンには、この木漏れ日が黄金色に染まる姿も見られるそうで、ぜひ季節を変えてまた歩いてみたいコースです。

木漏れ日が心地よい樹林帯の木段

石段や道標も、歩く楽しみのひとつ

コースの随所に、苔むした石を積んだ古い石段や、行き先を示す道標が現れます。整備されすぎていない、少し野性味の残る雰囲気も南漢山城の魅力。足元に気をつけながら、こうした細部にも目を向けて歩いてみてください。

苔むした石段と道標

知っておくと安心な現地情報:

  • バス停のすぐそばに「ビジターセンター」があり、日本語のコース案内をもらえます。
  • 下山口には強力な「エアシューター(エアガン)」が設置されていて、靴や服についた花粉や泥をきれいに吹き飛ばしてくれます。
下山口に設置されたエアシューター(エアガン)
  • 途中のトイレは清潔でしたが、水洗ではなく泡で洗浄するタイプ。トイレットペーパーは備え付けですが、使用済みペーパーは流さずゴミ箱へ。手洗い用の水道もないため、ウェットティッシュや消毒液を持参すると安心です。
コース途中にあるトイレ

【おまけ・実録漫画】バス停トラップとタクシー運転手さんの神対応

ここまで正しいアクセス方法をご紹介してきましたが、実は当日の私はネットの誤情報を信じて、バス停で失敗してしまいました。最後に、そのときのドタバタと、忘れられないタクシー運転手さんとのエピソードをおまけとしてお届けします。

ネットの情報を信じて大失敗

ブログにあった「3番出口」という情報を信じ、反対側のバス停でバスを待っていた私。しかし、待てども待てどもバスは来ません。

バスを諦めて、配車アプリ「Uber」でタクシーを検索しました。いったん運転手さんが見つかったものの、その配車はキャンセルに。

そこで再度手配したのですが、今度は私が行き先を間違えて入力したまま、配車を確定してしまいました。

タクシーでも南漢山城ロータリーまで向かえます。ただし、配車アプリでは似た地名や別の地点を選んでしまわないよう、乗車前に目的地の名称と地図上の位置を確認しておくと安心です。

タクシーの運転手さんに市外走行のルールを説明される場面

到着した運転手さんに「行きたいのは南漢山城です」と伝えると、スマートフォンの翻訳画面を見せてくれました。そこには「ソウル市から城南市へは運転できない」という趣旨の日本語が表示されていました。

ただ、翻訳アプリを介したやり取りだったことに加え、私も行き先を誤入力していたため、運転手さんの正確な意図までは分かりませんでした。そこで、あらためて本来の目的地である「南漢山城ロータリーまで行きたい」と伝え直すことにしました。

南漢山城なら、あそこからバスに乗れば行けるよとバス停を指をさしてくれたのが、私には意味が分からず…

さらに、市外(城南市)へは運転できない決まりなのだと、困った様子の運転手さん。

運転手さんがナビ画面を指して行き先を確認する場面

私が「南漢山城に行きたい」としか伝える方法がなく、運転手さんは事情を理解し、南漢山城ロータリーまでメーターで送ってくれることになりました。
しかし、ここからが予想外の展開でした。

まさかの「神対応」の連続!

断られるどころか、運転手さんは「外国人だから連れて行ってやるよ!」と、なんとバスの終点(南漢山城ロータリー)までタクシーを走らせてくれたのです。

到着時のメーターは8,800ウォン(約982円)。1万ウォン札を渡すと、運転手さんはきちんとお釣りを手渡してくれました。

南漢山城入口で運転手さんが車を置いて案内してくれる場面

そのまま急いで車を道に置き、一緒にビジターセンターまで走って連れていってくれたため、感謝のチップを渡すタイミングを逃してしまうほど(笑)。

ビジターセンターでスタッフさんに案内を頼んでくれる場面

ビジターセンターでは、「この人に南漢山城のコースを案内してやってくれ!」とスタッフさんに声をかけ、日本語のパンフレットで説明してもらえるよう手配までしてくれました。

下山時は「山城ロータリー」バス停から9番のバスに乗車。山城駅で降りたのは朝と反対側でした。「あ!朝ずっとバスを待っていたあの場所は、街へ戻る方のバス停だったんだ。運転手さんが指差してくれた1番・2番出口側が、本当の行きのバス停だったんだ!」とすべての謎が氷解。旅先での温かさに触れた、忘れられない思い出となりました。

もっと詳しく知りたい方へ:公式サイト・地図

より詳しい探訪路(ハイキングコース)の情報や公式マップは、南漢山城を管理する公式サイトでも公開されています。

まとめ:世界遺産の南漢山城で、歴史と自然を味わおう

11.76kmにわたって山の稜線を縫う城壁と、王様が45日間籠城したという歴史のドラマ。南漢山城は、歴史の重厚さと自然の美しさを一度に味わえる、ソウル近郊とは思えないスケールのハイキングスポットです。

今回歩いたのはコースの半分でしたが、それでも十分すぎるほど見応えがありました。残りの東半分や、紅葉が見頃を迎える秋の姿にも、また会いに行きたいと思っています。

真夏に訪れる方は、無理をせず休憩を挟みながら、自分のペースで楽しむのが一番。トラブルさえも温かい思い出に変えてくれる南漢山城へ、ぜひ出かけてみてくださいね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました! 今後も旅の情報ともに失敗談も書いていきます。どうぞよろしくお願いいたします!

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この記事を書いた人

こんにちはKIKOです。60歳まで猛烈に仕事人間だった私が、60歳にふらっと行った一人旅が面白く、自由旅行に目覚めました。
個人手配の海外旅行は知識不足でトラブルだらけ、鉄道の予約に苦しみ、買い物をすれば時にはボッタクリにあい、街ではスリの経験も、旅に行けば毎回、何かしらのピンチの連続です。あとで思い返すとトラブルこそ笑える楽しい思い出です。私の失敗も含め旅の情報をブログで発信していきます。
旅行を趣味にして十数年になり、少しは旅慣れてきました。自由旅行の楽しさ、お得な航空券の探し方、自分にあったホテルの見つけ方、現地でのツアー選びなど、旅の魅力をお伝えできたら嬉しいです。旅行を通して元気でワクワクするシニアライフを目指します。

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